基幹業務とCRM(顧客情報管理)を備えた社内コラボレーションツールを提供する米Bitrix社の日本販売代理店であるAtelierCloud(アトリエクラウド、金井裕史代表)は、昨年12月までにローカライズ(日本語化)を終え、日本市場での販売を本格化した。同ツールは、クラウド版があるが、第一弾としてオンプレミス版を商社や教育関連など、複数拠点をもつ中小企業に売り込む。

 米Bitrix社が提供する同ツール「Bitrix24」は、人事管理やタスク管理、スケジュール、ワークフローなどの基本機能をもつ。これに加え、メールやファイルの保管・共有・編集、チャット、オフィス電話など、リモートワークに適したコミュニケーション機能を備えている。最大の特徴は、マーケティングや売上管理が行えるCRM機能があることだ。
 
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金井裕史
代表

 金井代表によれば、Bitrix24は世界で100万社以上に導入した実績がある。日本では、すでに数社に入っている。第一弾として販売するオンプレミス版は、ソースコードが提供されているため、ユーザーが自社サーバーにインストールして運用できる。「SkypeやSNS、電話などの外部機能とも連携できるため、リモートワークをする業務が多かったり、多拠点を構える企業に適している」(同)という。

 価格は、25ユーザーライセンスが付属で外部ユーザー無制限の「Bitrix24 BizPace」が59万8800円(税別)、100ユーザーライセンス付属で外部ユーザー無制限の「Bitrix24 BizPaceEnterprise」が179万8800円(同)、保守・運用・カスタマイズの価格が、月額3万8000円(同)。

 金井代表は「(競合する)セールスフォース・ドットコムに比べ10分の1程度の価格で使うことができる。日本市場では、従業員が10人以上と小規模で複数拠点があり、商社や卸し、販売会社など顧客数が多い企業や、社内外の関係者と情報共有・連携を必要とする塾や学校、BtoB向けのECやEDIの導入を検討する事業者をターゲットにしている」と話す。

 国内での採用例としては、群馬県富岡市に本社のあるマルイ物産が、EC機能のリニューアルに合わせ販売力・マーケティング力を強化する目的で、Bitrix24を導入した。同ツールにあるリモートワーク機能での業務や、複数サイトを管理する機能を利用したフランチャイズ展開を予定している。従業員30人のウェブ・広告デザイン会社は、プロジェクトごとのワークグループ作業やタスク管理などを効率化する目的で同ツールを入れている。

 同ツールは、順次機能を追加している。「スマートフォンでECを利用する際、最適化された注文画面で決済できるモジュールなどを追加した。(谷畑良胤)