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デジタルチャイナ集団 事業再編後初の通期業績 国産製品の売上比率高まる

2017/04/26 09:00

週刊BCN 2017年04月17日vol.1674掲載

 深センA株市場上場の神州数碼集団(デジタルチャイナ集団、郭為董事長)は3月29日、2016年度(16年12月期)の通期業績を発表した。大規模な事業再編を経て初となる16年度は、売上高405億3112万元、純利益4億379万元を計上した。(真鍋 武)

 新たな越境ECサイトでは、3月から試験販売を行い、2017年第2四半期以降に順次正式な販売を開始する予定。試験販売の開始時には、約3000点の加工食品を用意し、正式開始後は化粧品、アパレルなど、順次ラインアップを拡充していく。

 調査会社の富士経済では、中国向け越境EC市場規模が19年に4700億元(7兆7879億円)に拡大すると予測。このうち、日本からの中国向け越境EC市場は、国別では最も大きい全体の27%となる見込みだ。その一方で、越境ECに参入する業者は急増し、競争も過熱している

 伊藤忠では、中国の富裕層をターゲットに高品質・安全・安心な商品を販売することで、他社との差異化を図る。商品展開にあたっては、日本国内の各地方にある有力な小売事業者と提携していく方針。第一弾として、関西地方では阪急百貨店、九州地方はJR博多シティと提携する。(真鍋 武)
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