マーケティングツールを提供するHubSpotは、日本でのビジネスを強化している。日本への投資を積極的に行い、昨年9月には日本法人を設立。インバウンドマーケティングのプラットフォームとして、マーケティングプラットフォームの「HubSpot」を拡販していく考えだ。

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写真左から、
戸栗頌平シニアマーケティングマネージャー、
ライアン・メドウズ ジェネラルマネージャー、
古見元気セールスエンジニア

 HubSpotは、2006年に設立。本社を置く米国と日本の他に、アイルランド、シンガポール、オーストラリアに拠点がある。95か国で事業を展開し、現在までに全世界2万3000社以上の顧客を獲得している。日本市場には12年に参入し、「150社ほどのユーザーがいる」(戸栗頌平シニアマーケティングマネージャー)という。

 HubSpotが生まれた背景について、「テレビCMやDM、電話といった従来のマーケティング手法(アウトバウンドマーケティング)がもはや成り立たなくなってきている。消費者が自分でほしい情報を探せるようになった今、消費者の動向に合わせて最適な手段で情報を提供し、見込み客を惹きつけることが重要だ」と、戸栗シニアマーケティングマネージャーは説明する。

 そこで登場するのが、同社が提唱するインバウンドマーケティングだ。まずは潜在顧客をウェブサイトへと誘導する施策(ブログ、SNSなど)を打ち、情報提供と引き換えに顧客の連絡先を手に入れる。そこからマーケティングオートメーション(MA)で顧客へ訴求し、アンケートなどを利用して顧客満足度を高めていく。こうしたマーケティングの一連の流れを同社のマーケティングプラットフォームであるHubSpotはカバーしているといい、「インバウンドマーケティングに特化したSaaSだ」と、古見元気セールスエンジニアは強調する。HubSpot上では、MAやウェブサイトの作成、分析・レポート機能を搭載した「HubSpotマーケティング」、電子メールを活用した販促活動などが行える「HubSpotセールス」、無料で使えるCRMの「HubSpot CRM」の3種のサービスを展開している。

 従業員数1~2000人程度の企業を主な販売ターゲットと定め、代理店経由で販売していく。日本では現在25社ほどのパートナーがおり、今後も増やしていく方針だ。

 ライアン・メドウズ ジェネラルマネージャーは、グローバルでの同社ビジネスについて、「会社全体では、年次50%以上の成長を遂げている。そのうちの3分の1は、米国を除く地域の売り上げだ」と説明。そのうえで、日本市場でのビジネスについて、「日本でも顧客数やソフトウェアのインストール数といった数値目標は毎年倍々ずつ伸ばしていくことを目指す。そして、3~5年の間には、HubSpotを使ったインバウンドマーケティングを根づかせていきたい」と期待を示している。(前田幸慧)