【上海発】4月19日~28日、「第17回上海国際汽車工業展覧会(上海国際モーターショー)」が開催された。上海と北京の交代制で、隔年で開催されている中国最大規模の自動車見本市。世界18か国から1000の自動車メーカーが参加し、完成車1400台を展示した。自動運転などIT技術を取り入れたコンセプトカーも多数展示された。(上海支局 真鍋 武)

 2016年の中国の新車販売台数は、前年比13.7%増の約2800万台。8年連続で世界一となった。この巨大市場の開拓に向けて、メーカー各社は最新モデルや技術力をアピール。初披露の最新車を展示したのは113社に達した。

 中国では、排ガス基準が厳格化されており、各社は電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など、新エネルギー車に注力している。イベントで展示された159台は、新エネルギー車だった。例えば、フォルクスワーゲン(VW)は次世代EVコンセプト「I.D.CROZZ」を公開。トヨタ自動車は、数年内に中国にEVを投入する方針を明らかにした。

 コンセプトカーは56台出展されたが、なかには人工知能(AI)や自動運転などのIT技術を組み込んだものが多くみられた。本多技研工業(ホンダ)は、AI搭載のEVコンセプトカー「Honda NeuV」を中国初公開。運転者の表情や声の調子からストレス状況を判断して、安全運転を支援するなどの機能を搭載する。

 
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ホンダのAI搭載コンセプトカー「Honda NeuV」

 また、地図情報を手がける高徳など、IT企業も出展した。米インテルは、長安汽車との戦略提携を発表。自動運転やデジタルコックピット、AI技術の開発で協力していく方針を示した。長安汽車は、25年までに自動運転車を量産する目標を掲げた。
 
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日産自動車
関 潤
専務執行役員
中国事業統括

 独自の自動運転技術「プロパイロット」を搭載するコンセプトカー「Vmotion 2.0」を公開した日産自動車の関潤・専務執行役員中国事業統括は、記者会見で、中国の自動車産業でIT技術の活用が進んでいる現状について触れ、「車をビジネスと捉えた場合、販売に関する顧客動向や市場分析などのIT活用はどんどん増えている。一方、車自体のITについては、コネクティビティが注目されてており、中国の各社はスマートフォン連携に力を入れている」との見解を示した。