レノボグループでデータセンター事業に注力

 レノボグループでx86サーバーやストレージなど、エンタープライズ事業を展開しているのがレノボ・エンタープライズ・ソリューションズだ。6月28日に、ロバート・スチーブンソン氏が社長に就任。新リーダーのもと、レノボのエンタープライズ事業の新たな戦略を打ち出した。

 レノボグループ全体の方向性について、記者会見ではレノボ・ジャパンの留目真伸代表取締役社長が「3-Wave Strategyを基本戦略に、PC事業を中心とした働き方改革とライフスタイル提案、サーバー・モバイル事業による業務、生活へのインフラ提供、デバイス+クラウドによるイノベーションの共創に取り組む」と説明した。サーバーを中心としたエンタープライズ事業をレノボグループ全体で強化していく方針だという。また、今回スチーブンソン氏を社長に起用したことも事業強化の一環だという。
 
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ロバート・スチーブンソン
代表取締役社長

 レノボのエンタープライズ事業の舵取りを任されたスチーブンソン新社長は、データセンター向け製品を強化する、とした。製品カテゴリ別に分けると、現在は非仮想化サーバーや従来のストレージとネットワーキングなどを含む「レガシーIT」が大半を占め、2015年の売上構成比では約5割に達した。しかし今後は、「コンバージドインフラ(CI)やハイパーコンバージドインフラ(HCI)の導入が進む一方で、パブリッククラウドやAIで利用する高性能コンピュータ(HPC)の導入も増えていく」(スチーブンソン社長)とし、HPCなどの「ハイパースケール」、CI/HCI、仮想化サーバーを含む「NewIT」の売上構成比を引き上げていく方針だ。とくにHPCは、「グローバルで2位のシェアをとっている。3年以内に1位をとれるよう、日本市場でも力を入れて取り組む」とスチーブンソン社長は力説する。

 20年にはHPC、CI/HCIの売上構成比をそれぞれ40%まで引き上げる計画で、その結果、従来型のサーバーやストレージの割合は20%までに縮小する。しかし、切り離す予定はなく、三つの市場領域すべてに対応していく。スチーブンソン社長は、「高性能なx86サーバーとコストメリットにすぐれたSoftware-Defined Storage(SDS)の二本柱で、レガシーIT市場のリーダーになる」と話す。

 こうしたHPCやCI/HCIを強化する取り組みの第一歩となるのが、新たなブランドの立ち上げだ。サーバー/ストレージ/ネットワーク/スイッチなどのデータセンター製品群を「ThinkSystem」に、HCIなどのSoftware-Defined製品群は「ThinkAgile」に統合し、順次新製品を投入していく。なお、既存製品は従来のブランド名のまま併売する。「レノボに新しい魂を吹き込み、データセンター向け事業で国内のトップを目指す」とスチーブンソン社長は意気込む。(山下彰子)