【上海発】システム開発の無限(青田秀男社長)は、中国市場でのプロダクト販売を開始した。このほど、上海に100%出資の子会社「上海克思茉軟件開発(青田賢一総経理)」を設立した。自社開発のワークフローソリューション「COSMOWF 無限易審通」を拡販していく。(上海支局 真鍋 武)

 無限は、東京都を本拠地とする1991年設立のシステム開発ベンダー。「らくらくシリーズ」として、経費精算やワークフローなどの自社開発パッケージソフトを有しており、日本国内ではシリーズ累計で約600社の導入実績をもつ。同社は、中国・瀋陽にオフショア開発の子会社を抱えるが、経済規模が大きいうえに日系企業の数が多く、商機が期待できることから、上海に新たな販売子会社を設けた。

 中国市場で拡販する「COSMOWF 無限易審通」は、らくらくシリーズの「らくらく旅費経費.net」「らくらく申請WF.net」を一つにまとめたソリューション。日本語・中国語・英語の3か国語に対応し、利用ユーザーに応じて言語の切り替えができる。また、ワークフロー申請書を自由に作成できるデザインツールを備え、ユーザーは既存の紙ベースの申請書を、そのままのレイアウトで電子化することが可能。さらに、申請承認ルートを定義することで、申請内容に応じて自動で承認フローを分岐させられる。

 導入モデルは、オンプレミス型とクラウド型の両方に対応。クラウド型では、中国国内のデータセンター(DC)からサービスを提供する。
 
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上海克思茉軟件開発
青田賢一
総経理

 中国の日系企業の多くは、潤沢なIT予算をもたないため、COSMOWF 無限易審通では、低コストで導入できる価格帯に設定した。オンプレミス型では50ライセンスを初期費用2万元から、クラウド型では10ライセンスを月額200元からで提供する。青田賢一総経理は、「日系ITベンダーの類似製品と比べて、4~5分の一のコストで利用できる。提案活動を進めているが、顧客の反応はいい」と自信をみせる。

 当面は、日系企業を中心に、業種・業態を問わず提案していく方針。営業活動は開始したばかりだが、「すでに4社とトライアル利用の話が進んでいる」(青田総経理)という。直販だけでは販路が限られるため、今後は積極的にパートナーも開拓していく。すでに数社と代理店契約の交渉を進めている。

 上海克思茉軟件開発では、第一弾としてユーザー50社の早期獲得を目指す。