ソフトバンク・テクノロジー(SBT、阿多親市社長)とサイバートラスト(阿多親市社長)は10月23日、台湾Taisys Technologies(Taisys)と両社の技術を連携した、モバイルデバイスでのセキュアな統合機器管理基盤の開発と提供を目的とした基本合意書を交したと発表した。

 スマートフォンやIoT機器などの通信システムとして利用されるSIMカードにはさまざまなサービスに対する識別情報や暗号解除のための情報が書き込まれている。近年、携帯電話紛失時の遠隔ロックのように、このSIMカードの情報を無線ネットワーク経由で遠隔から書き換えできる技術が商用化され、M2M市場やコンシューマ向けサービスで普及している。今後さまざまな場面で利用されることが期待される一方、重要な情報を取り扱うことから高度なセキュリティ運用管理が必要とされている。

 Taisysは、SIMカードの耐タンパーエリアに識別情報などを書き込む技術を保有しており、耐タンパーエリアに書き込んだマイナンバーの付帯情報など、金融サービスや納税の用途でも実績がある。今回の基本合意により、同技術をSBTのクラウド環境の構築・運用保守技術とサイバートラストがもつIoT機器の統合管理基盤「セキュアIoTプラットフォーム」の技術と連携することで、デバイスの製造時から出荷後まで安全性を担保する仕組みの開発を目指す。

 今後3社は、それぞれが保有する「超薄型SIM」「クラウド開発・運用」「電子認証」「IoT機器管理」「組込みOSや安全なソフト更新の仕組み」の技術を組み合わせ、スマートフォンやIoT機器を活用したサービスプロバイダに対して、新たなモバイルビジネスモデルの開発とそれら機器のライフサイクル全体の安全性を実現するプラットフォームを提供していく予定。