大量発生するアラート処理を自動化

 インターネットイニシアティブ(IIJ、勝栄二郎社長)は、今年4月に提供を開始した複数のクラウドの運用を管理する「IIJ統合運用管理サービス」において、アラート処理を自動で行う自動オペレーション機能の提供を始めた。

 IIJ統合運用管理サービスは、オンプレミスを含むマルチクラウド(IaaS)環境の運用を支援するクラウドサービス。クラウド環境の一元管理や運用の自動化、障害の予兆検知などを行うことができる。

 今回提供を開始した自動オペレーション機能は、大量に発生するアラートの処理を自動化し、現場の作業負荷軽減と効率化を可能にするもの。現場での対応を必要としないアラートのフィルタリング、重複する内容のアラート排除、障害発生時における客先への通知、チケットの起票、ステータス更新などを自動で実行することが可能になる。
 
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福原 亮
サービス基盤本部
サービス運用企画部
M&Oサービス開発課長

 同機能は、IIJがシステム運用を手がけるなかで蓄積してきたアラート処理のノウハウをもとにつくり上げた。「これまで運用してきた実績から分析した結果、年間1000万件ほど発生するアラートのなかで、本当に必要なものは3%ほどしかない」と、福原亮・サービス基盤本部サービス運用企画部M&Oサービス開発課長は説明。「当社で利用した実績としては、約97%のアラートを自動化し、運用コストは8割減、対応スピードは2倍になった」という。

 今後もクラウド市場が拡大し、複数のクラウド利用も増加していくと予想されるなかで、現場担当者の間では、システム運用の属人化や人材不足が懸念されている。福原課長は、自動オペレーション機能の提供によって、対応不可を軽減し「運用現場を楽にする」としている。(前田幸慧)