理経(猪坂哲社長)は12月14日、バーチャルリアリティ(VR)を活用し、火災からの避難を体験できる「避難体験VR」のモバイル版「RIVR-DM」を開発し、提供を開始したと発表した。今後3年間で500セットの販売とレンタルを目指す。

 RIVR-DMは、MXモバイリング(阿部達也社長)と連携し、同社が開発した「VR消火体験シミュレータ」と共通のハードウェアを使用することで、火災避難と消火体験の2つのコンテンツを実施することができる。火災避難では、避難誘導灯を頼りに自分で避難経路を判断し、非常出口まで避難する一連の流れをVR空間上で実施する。避難誘導灯が見えづらい、といった実際の火災現場を再現している。消火体験では、消火する際の一連の動作を、訓練用消火器を実際に使用して行うことが可能。訓練用消火器のホース部分に取り付けたコントローラを操作し、VR映像上でホースの向きを変えながら消火剤を放射して消火を行うなどのリアルな体験が行える。

 必要な機材は、スマートフォン・VRヘッドセットのみで、電源や通信環境が必要なく、ワイヤレス設計のため場所や時間を選ばずに使用できる。これまでコンテンツごとに対応したハードウェア構成が必要だったが、今回MXモバイリング社と共同で開発を行い、共通のハードウェアでの体験が可能となった。また、同システムをベースとして、建物の内装を自社向けに変更するなどのカスタマイズを行うことができる。