ストレージの信頼度はさすが!

 ソリューションディストリビュータのネットワールドは、顧客に価値ある情報を提供するため、提案する商品や新しい技術を社内システムに取り入れたり、検証を実施したりして、ノウハウを蓄積し、商品とともに提供している。この取り組みは、今話題のHCIも同様だ。昨年秋に発売したネットアップの「NetApp HCI」も検証用に国内で一番初めに購入し、社内で検証を続けている。この検証結果は、パートナーやエンドユーザーにセミナーなどを通して情報発信している。

 2月には、「NetApp Leaks 2018-全部見せますNetApp HCI-」と題したセミナーを名古屋、大阪、東京の3会場で開催。NetApp HCIと他社製のHCIとの違い、特徴、性能検証結果などを発表した。
 
201803091117_1.jpg
独自に検証した性能結果を紹介

 NetApp HCIは、コンピューティングノードとストレージノードが分離している新しいタイプのHCI。オールフラッシュストレージ「Solid Fire」がベースで、ハイパーバイザーはVMware vSphere ESXiだ。他社のHCIと比べて自由度が高いのが特徴だ。ネットワールドの高田悟・ストラテジック プロダクツ営業部課長は「従来の3Tierの概念を残しており、分離したバージョン管理、スケールアップなどの将来の補償に対応するほか、サードパーティ製品にも対応する。横にサーバーを置いて使うこともできる」と説明した。また、ネットアップでは、今後NetApp HCIをオールフラッシュの小型ストレージとして使えるよう取り組んでおり、「Solid Fire」との組み合わせも検討しているという。

 また、すでに既存のNetAppストレージOS「ONTAP」との融合も始まっており、NetApp HCIのバックアップとしてONTAPをつなげることができるほか、今後はマイグレーション対応としてONTAPからNetApp HCIへの連携も実装されるという。

 検証結果の発表を終えた高田課長は「NetApp HCIはストレージ専業ベンダーならではのHCI」と評価した。ストレージ性能の高さ、障害の強さ、復旧の速さをあげ、ストレージの信頼度が高いとした。しかし、導入エンジンの「NetApp Deployment Engine(NDE)」の使い勝手や、統合管理ツールがない点については、「今後期待したい」とした。

 「NetApp HCIに組み込まれているハードウェアもソフトウェアも実績のあるプロダクトなので、システムが安定している。新興のHCIベンダーと比べ、NDEや管理面で妥協する点があるものの、今すぐ安定したシステムが使えるHCIだ」という。

 なお、ネットアップは、注力製品であるNetApp HCIの機能追加を計画しており、早いサイクルで実装できるとした。また、CPUやメモリを増やしたモデルやGPUを搭載するモデルなど、ラインアップを拡張していくとしている。(山下彰子)