パートナーが支持する技術力

 企業システムの仮想化統合、クラウドへの移行が加速する反面、サーバーの出荷台数は緩やかに減少している。そのなかで堅調な伸びをみせているのがスーパーマイクロだ。同社の強みは、シャーシから電源までつくり上げる技術力と独自の「ビルディング・ブロック」という設計思想だ。

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矢部 充・テクニカルマーケティングマネージャー、森 直人・営業マネージャー、岩田太郎・FAEマネージャー

 同社のサーバー・HCIの特徴について、森直人・営業マネージャーは、「高密度で凝縮されている点」といい、レイアウトデザインを自社で行っている。CPUやGPUの高い性能を引き出すためには熱設計が重要となる。そのために、例えば内部のエアフローを邪魔するケーブルを省いたケーブルレス設計や、国際規格に沿って横幅、縦幅を保ちながらも奥行を伸ばすことで内部のスペースを確保したり、設計に合わせて電源の形状を変えたりと、すべてのモデルで最適な熱設計を実現し、最大限のパフォーマンスを引き出している。森マネージャーは、「お客様から熱設計については高い評価をいただいている。温度を上げず、低消費電力に抑える工夫として空気の流れを考えて設計している。これがスーパーマイクロのポリシーだ」と強調する。単に動かすだけではなく、最高のパフォーマンスを引き出せる設計こそ、同社の技術力の表れといえる。
 
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スーパーマイクロのHCI。中央に自社開発の細長い電源を採用している

 もう一つの特徴がラインアップの多さだ。顧客の要望に応じて内部設計だけではなく、シャーシ、電源と開発を続けた結果、ラインアップ数が膨らんだ。そのラインアップの豊富さを生かしたのが「ビルディング・ブロック」だ。異なる製品のシャーシ、マザーボード、電源などを「レゴのブロックのように」(岩田太郎・FAEマネージャー)組み上げる。異なる製品パーツの組み合わせでも、しっかりパフォーマンスを担保した設計に仕上げることができるのはノウハウ、技術力があるからだ。ビルディング・ブロックで組み立てることで、開発費を抑えることができるので、顧客は導入コストを抑え、納期を短縮しながらも最適なハードウェアを導入することができる。

 こうした高い技術力、開発力は顧客だけではなく、パートナーからも高い信頼を寄せられている。日立システムズがHCIソリューションのラインアップに「VDI Windows10向け高性能モデル」を追加した。NVIDIAの仮想GPUソリューションを搭載したHCIと、Windows 10への移行サービスや移行後の運用サービスなどの付帯サービスを含め、クライアント環境をトータルで提供するもので、その際、HCIベンダーとして選ばれたのがスーパーマイクロだ。30クライアント規模のエントリーモデル、100クライアント規模のスタンダードモデルの二つを用意した。このほかにもvSphare/vSANサーバーやVDI用機材など、顧客の規模に合わせて提供していく。矢部充・テクニカルマーケティングマネージャーは「お客様が求めるものを、パートナー様との連携を深めながら提供していく」と意気込む。(山下彰子)