2017年3月に米Nimble Storageを10億ドルで買収すると発表した米ヒューレット・パッカード(HPE)。この買収は、Nimbleのもつ、障害の予兆検知や各種サポートを実現する予測分析機能「InfoSight」を活用したいという思惑があったからだ。買収から約1年が経過し、「HPE Nimble Storage」としていよいよ日本で本格的展開を開始する。

HPE Nimble Storageハイブリッドモデル「HFシリーズ」
 

本田昌和
ハイブリッド
IT事業統括
ハイブリッドIT製品
統括本部
統括本部長

 日本HPEの本田昌和・ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッドIT製品統括本部 統括本部長は、「今、ストレージのフラッシュ革命は第3の波である標準化がきている。企業がフラッシュを活用するのはあたりまえになり、従来のフラッシュの価値である速い、止まらないだけではない、次の価値が求められている。HPEが新たな価値として提供するのは予測、クラウド対応、永続性の三つだ」と話す。

 具体的にはNimbleの買収によって得たInfoSightを活用し、予測・予防型のソリューションを提供するほか、クラウドに対応するスケールアウト型製品群を拡充し、HPE Nimble Storage全製品に対して99.9999%の可用性を保証するSLA契約を標準で提供することで永続性をアピールしていく。

 こうした方針のもと投入したのが、オールフラッシュの「AFシリーズ」、ハイブリッドの「HFシリーズ」の2シリーズだ。米HPEのアシッシュ・プラカーシュ・ハイブリッドIT事業統括 HPE Nimble事業部 プロダクトマネージメント シニア・ディレクターは、「AFシリーズは次世代テクノロジーであるStorage Class Memory(SCM)とNVMeをサポートしており、NVMeとFlashの組み合わせと比べて10倍の高速性能を実現する」と特徴を説明した。これによりウェブ分析、ビジネスインテリジェンス、リアルタイム取引のほか、結果が瞬時に必要とされるアプリケーションからの要求に応えることができるという。

 一方、HFシリーズはハイブリッドとセカンダリフラッシュの二つの技術を一つのアレイに統合した。また、スケールアップを重視した「HF20C」以外は、インライン重複排除機能を新たにサポートしている。
 

米HPE
アシッシュ・
プラカーシュ
ハイブリッド
IT事業統括
HPE Nimble事業部

 プロダクトマネージメント シニア・ディレクター 最後に国内展開について関根史和・ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッドIT製品統括本部 カテゴリーマネージャーは、「オールフラッシュというと重複排除や圧縮率といったデータ削減率が注目されるが、それでは容量効率が見えてこない。業界最高レベルの有効容量効率を実現する特徴をアピールし、国内企業への導入提案を進めていく」と話した。(山下彰子)