業務ソフトメーカー大手のピー・シー・エー(PCA、佐藤文昭社長)は、10月から12月にかけて、全国11会場でパートナー向けイベント「PCA戦略フォーラム 2019」を開催している。同社はこのイベントで、中堅企業向けERPパッケージ製品を近くリリースし、ビジネスのフィールドを本格的に拡張していくことや、中期的にオンプレミスのパッケージソフトの提供形態をサブスクリプション型に転換していく方針であることを明らかにした(週刊BCN 1750号に詳報)。

佐藤文昭
社長

 佐藤社長は、「パートナーの皆さんの持続的な成長を実現し、お客様に価値を提供し続けるために、PCAも積極的に新しいチャレンジを続けていく」と話す。11月14日の東京会場では、そうした従来とは違う基幹業務ソフトビジネスを志向する同社の方針について、パートナーが熱心に耳を傾ける姿が見られた。
 
篠崎洋介
センター長

 冒頭、「PCAが考える基幹業務ソフトの向こう側」と題してプレゼンした篠崎洋介・戦略企画部プロダクトマーケティングセンターセンター長は、演題通り“基幹業務ソフトの向こう側”を目指すためのPCAの取り組みとして、ERPの新製品「PCA hyper」を来年2月にリリースすると発表。中堅企業向けERP製品で、主力製品である中小企業向けのDXシリーズとは異なる顧客層にアプローチする。「最大で約9万社の潜在的な顧客が存在すると見込んでいる」として、新たな顧客基盤開拓のポテンシャルが大きいことを強調した。また近い将来、DXシリーズをはじめとするパッケージ版製品の提供をサービス化し、同社のビジネスを「サブスクリプション型ビジネスに全面的に転換していく」方針であることも説明した。
 
伊藤真一郎
戦略企画部次長


 
EBILAB
常盤木龍治氏

 続いて登壇した同社の伊藤真一郎・戦略企画部次長は、「自動化してゆく社会~人口減時代に求められる業務プラットフォームの実現にむけて~」をテーマに講演した。ITをうまく活用したデータ駆動型の生産性の高いビジネスモデルの構築が不可欠な時代になると指摘した上で、PCA製品がその基盤となり得る製品であることを強調。APIでサードパーティーのサービスとオープンにつながるエコシステム型ビジネスやサブスクリプション型ビジネスを志向する同社の思想が、パートナーの継続的な成長と親和性が高いこともアピールした。また、ゲストスピーカーとしてEBILAB最高技術責任者/最高戦略責任者/エバンジェリストの常盤木龍治氏が登壇し、AIやBIの活用により飲食店に飛躍的な業務効率化と売り上げ・利益の向上をもたらしたデータ駆動型経営の成功事例を紹介した。(本多和幸)