TISは5月9日、重要視する最先端技術の獲得とグローバル市場への展開で、人の行動パターンに特化したAI技術の開発を進めるシンガポールのスタートアップ企業、スクリーム・テクノロジーズと資本・業務提携したと発表した。

 両社は今後、日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)で、カスタマーインサイトや不正検知、市場分析などの分野を対象に、AIを利用したデータ分析のリーディングカンパニーを目指す。協力に当たっては、スクリーム社の高度なAI技術とTISが強みとする金融機関や製造業などの業務知識を生かす。

 スクリーム社は、独自のAI技術と大量のデータ取得技術を組み合わせて人の行動などを収集・分析する世界初の行動パターン分析プラットフォームを開発。60カ国30億人から収集した45万パターンの行動情報を15万件の商品情報と関連づけて蓄積し、需要喚起につなげるデジタル広告サービスを展開中。選挙結果の予想や乳癌治療の拡大、企業の戦略策定、犯罪組織の特定、金融取引での不正検知、市場分析などの分野にも応用している。

 スクリーム社のイアン・チャップマン-バンクスCEOは「TISとの資本・業務提携は当社にとって大変素晴らしいパートナーシップだ。TISからの投資を得たことで、当社はシンガポールから日本や米国へと市場の拡大を進めることができる。TISインテックグループが持つ数千におよぶ日本やASEANの顧客に、当社のAIプラットフォームを利用したサービスを提供することができる。TISとの提携を喜ばしく思うとともに、全力で目標の実現に邁進する」とのコメントをTISを通じて出した。