エムオーテックス(河之口達也社長)は、2018年12月に約6年ぶりの新製品「Syncpit(シンクピット)」を発売した。同社が提供するMDM(モバイルデバイス管理)製品「LanScope An」と、ビジネスチャットが連携し、社用端末の紛失に伴う情報システム部の業務を、テンプレートのワンクリックで自動化できる。連携するビジネスチャットの一つが、ワークスモバイルジャパンが提供する「LINE WORKS」。同社の村松純平・法人ビジネス事業部技術統括ソリューション&セールスエンジニアと、エムオーテックスの厚山耕太・マーケティング本部事業企画開発部部長に、協業の背景や今後の方向性について語ってもらった。

エムオーテックスの厚山耕太部長(右)と
ワークスモバイルジャパンの村松純平シニアセールスエンジニア

――開発、協業の背景は。

厚山 Lanscopeシリーズの主な利用層である情報システム部門や総務部門の方々は、ITツールを組み合わせて業務がうまく回るようにしているものの、問い合わせ対応やワークフローの部分でお困りのことが多いです。実際に当社内で実施した調査では、情報システム部門が問い合わせや定常業務に使っている時間が全体の3分の2にも及ぶことが分かりました。

 そうした悩みを解決すべく、昨年12月にリリースしたSyncpit Ver.1では、端末紛失時の対応について、MDMのLanscope Anの一部機能を自分の端末の管理画面からリモートで操作できるようして、情報システム部門を介さず自己解決できるようにセルフサービス化を行いました。また、そのインターフェースの検討に当たって、一般の社員も普段使っているビジネスチャットを選び、その一つとしてLINE WORKSとも連携させていただきました。

村松 LINE WORKSはモバイルに特化したツールであることから、これまでにもMDMベンダーとの付き合いはたくさんありました。その中でエムオーテックスさんから提案していただいた内容が、「情シスの定常業務を効率化するチャットボット」という、MDMとは毛色の異なるサービスであるということに魅力を感じ、連携に至りました。

――発売後の反響は。

厚山 コンセプトを非常に気に入っていただけることが多いです。中にはリリース前の段階からご要望いただき、一番に購入していただいたお客様もいます。ただ、これがゴールではなく、今後もさまざまな製品と連携し、情報システム部門の定型業務を自動化していく方針です。

村松 コンセプトもそうですし、ノンコーディングでボットをデプロイできるという導入のしやすさは、われわれがターゲットとしている、あまりITリテラシーの高くない層でもできるようにしっかりつくられている。単純にMDMとしてだけでなく、ボットマネージャーとしても優秀な製品だと思います。

――今後の方向性は。

村松 当社でも、業種業態カットでの課題をLINE WORKSで解決する施策をどんどん始めています。エムオーテックスさんは、情報システム部門や総務部門で共通する課題についてのノウハウを全国区でお持ちだと思います。そうしたターゲットに対し、LINE WORKSとSyncpitをセットにして、これからも提案していけるのではないでしょうか。今後登場してくる機能についても期待しています。

厚山 現段階ではLanscope AnありきのSyncpitですが、Lanscope Anだけでなく、ビジネスチャットを導入・検討されている方が、プラスアルファーでビジネスの課題を解決したいとなったときに、Syncpitを入れていただきたいと考えています。もちろんLanscopeシリーズとの連携をもっと強化していくほか、Syncpitとして情報システム部門や総務部門の業務をテンプレートで固めつつ導入コストを低くして製品を磨いていきます。(前田幸慧)