東京都内で居酒屋「かざくら」「くろきん」など9店舗を展開するゲイトが、スマート漁業の実現を目指し、KDDI総合研究所とともに実証実験を開始した。

ゲイトが運営するくろきん 神田本店

 ゲイトが展開する「かざくら」「くろきん」は、魚介・海鮮料理が目玉。店舗に海産物を届けてくれる漁業の現場は、高齢化・後継者不足の問題が深刻化している。こうした状況に危機感を持ったゲイトは、生産地を活性化したいとの思いから自ら漁業の世界に飛び込んだ。昨年、三重県尾鷲市須賀利町で定置網漁を開始。今年5月には、三重県熊野市甫母町で現地漁協の組合員となり、休漁していた超小型定置網漁を始めた。自社加工、自社物流と組み合わせた垂直統合の新しい流通モデルを構築している。

 さらに7月には、KDDI総合研究所とスマート漁業の実証実験を開始した。実験フィールドは三重県尾鷲市須賀利町のゲイト漁場(定置網)で、KDDI総合研究所のスマートブイを使い、水温データ測定やカメラブイによる水中撮影などを行う。漁場でのスマートブイ設置やメンテナンス作業、漁獲量データの提供などはゲイトが担当し、協力して実験を進めていく。
フィールドとなる三重県尾鷲市須賀利町とゲイト漁場

 今後は実証実験を通して漁獲量予測による漁業の効率化を図るとともに、スマートブイに搭載された、加速度センサー利用の波高推定実験など、漁業作業の安全性向上に寄与する検討・検証なども進めていく。