日本市場でのコインランドリー洗濯乾燥機でシェアNo.1であるTOSEI(谷嶋和夫社長)と、クラウドを中心としたICTサービスを提供するソフトバンク・テクノロジー(SBT、阿多親市社長CEO)、産業IoT・計測制御・組み込み用コンピューターの総合メーカーであるコンテック(井狩彰社長)の3社は9月17日、コインランドリーとさまざまなサービサーをつなぐIoTプラットフォームサービス「TOSEIクラウド」を共同で開発すると発表した。第1弾のサービスとして、オーナー向けに複数店舗管理、ユーザー向けに店舗・機器稼働情報の提供などを2020年3月に開始する。


 TOSEIは創業以来、常に顧客のニーズを考え、現在全国約8500店舗のコインランドリーに洗濯・乾燥機を供給し、ランドリーの視点から顧客の生活をサポートしてきた。しかし、環境の変化や洗濯機そのもののコスト競争やコモディティ化により、メーカーとしてモノを提供することに加え、コインランドリーという空間を生かした異業種とのコラボレーションにより、新しい付加価値を提供していく必要があると考えていた。

 また、近年ではインターネットなどの通信技術の普及やAIやIoTの技術が一般化し、デジタルトランスフォーメーションによりさまざまな業界や製品、サービスがIT技術を取り入れ、利便性が向上している。そこで今回、コインランドリーもこれらと連携し、顧客の生活の一部として、より便利に、またオーナーが顧客に対し常に新しい価値を提供できるよう、TOSEIクラウドの開発を開始した。
 
「TOSEI クラウド」サービスコンセプト

 TOSEIクラウドは、リアル店舗とのコラボに加え、IoT化するコインランドリー空間を通して、モノとクラウドが融合したさまざまなサービサーとつながることで、「生活(くらし)時間をもっとクリエイト」し、顧客にはより豊かな生活時間の創出を、オーナーにはコインランドリーの新たな価値の創造によるビジネスチャンスの創出を支援する。

 オーナー向け機能では、コインランドリーの複数店舗の売上情報・店舗情報・機器情報・稼働情報をダッシュボード画面からリアルタイムで一元的に管理できるようになる。20年4月以降は、顧客管理機能の提供により、店舗に来店する顧客ごとの利用状況に応じたキャンペーンやクーポン発行、近隣店舗とのデータ連携による相互送客などコインランドリーのさらなる活用に向けた顧客との接点強化を手軽に行えるようになる。また、天気などの外部データと連携して、各店舗の売り上げをAIで予測することでオーナーの店舗管理にかかわる運用コスト低減を実現する。店舗管理についてもAIによるメンテナンスや消耗品補充の最適化を実現することで、さらなる店舗運営にかかわる業務を効率化していく。

 ユーザー向け機能では、コインランドリーを利用したい顧客向けにコインランドリーの検索や各店舗の情報を確認することが可能となる。また、店舗の機器の稼働情報も確認できるようになり、利用したいタイミングで機器に空きがあるのかどうかを事前に確認した上で洗濯物を店舗にもっていくことができるようになる。20年4月以降は、マルチ決済やキャンペーン情報の取得、事前に洗濯・乾燥機の予約ができるようになるなど、ユーザーの利便性向上を実現する。また、TOSEIクラウドと連携したサービサーを増やし、コインランドリー空間のお得な情報だけでなく、近隣店舗で利用することができるクーポンなど顧客の生活に適した便利なサービスを体験することができるようになる。
 
サービスコンセプト図

 各社の役割としては、TOSEIでは、TOSEIクラウドの販売と、TOSEIクラウドを用いたコインランドリ―経営や開業支援を行う。SBTでは、TOSEIクラウドのビジネス・サービス企画のコンサルティングから、Microsoft Azureを活用したIoT サービス「IoT Core Connect」を提供し、TOSEIクラウドに必要なクラウド、IoT、AI の技術提供を行う。コンテックでは、洗濯・乾燥機をはじめとするフィールドの装置(Things)とクラウドをつなぎ、稼働情報などを安全に通信するIoTデバイスを提供する。