ラネクシー(小瀬充社長)は、自社開発のクライアント操作ログ管理ソフトウェアの最新版「MylogStar 4 Desktop / FileServer」スタンドアローンシリーズの販売を開始した。最新版ではログ管理の導入・運用を簡単かつシンプルにできるよう機能や操作性を向上。スタンドアローン端末の利用が多い業界へのアプローチとともに、PCメーカーなどへのOEM提供に力を入れる方針だ。

ログの収集能力が強み

 ラネクシーが開発するクライアント操作ログ管理ソフトの MylogStarは現在、大規模環境向けにクライアント/サーバー型でログを一元管理できる「MylogStar 4 Enterprise」、スタンドアローン型で、小規模環境やネットワークから切り離された環境で動くPC向けの「MylogStar 4 Desktop」、監視対象のサーバーに直接インストールできる「MylogStar 4  FileServer」の3種類のラインアップを展開。幅広い規模をカバーし、シリーズ全体で2800社の企業・団体で利用されている。
 
(左から)第2ソフトウェア事業部営業部の猪狩大介氏、中山直樹氏、清水勇佑氏

 MylogStarの特徴は、「高いログ収集能力にある」と、第2ソフトウェア事業部営業部プリセールスチームの中山直樹氏は説明。OSのカーネルレベルでログを取得することが可能で、「より深い層までログを取ることができる」と言う。

 また、MylogStarはクライアント操作ログ管理に特化している。特にクラサバ型の製品に関しては、昨今の働き方改革やテレワークの普及を受けてシンクライアントの利用が広がる中、「(シンクライアントは)マスターイメージを複製して展開するのが一般的なので、ログ収集以外の機能が必要とされない。資産管理だとログ管理以外にもいろいろなことができる一方でコストが高くなりやすいが、MylogStarはシンプルにログだけ。コストを抑えて、お客様の要件とフィットする形で提供できる」と、第2ソフトウェア事業部営業部セールスチーム1チームリーダーの清水勇佑氏は話す。

ユーザーの利便性を向上

 8月末に提供を開始した最新版のMylogStar 4 Desktop / FileServerのスタンドアローン製品では、「ITリテラシーの低い方でも簡単に使えるように」(中山氏)というコンセプトの下、機能を強化した。

 具体的には、今回の最新版からログを保管するデータベースに独自のデータべースを採用。従来はSQL Serverを利用していたが、「環境によってはインストールエラーが発生し、簡単に導入できないケースがあった。最新版では独自データベースを使うことで、インストールエラーは発生しないと考えている」(清水氏)といい、導入にかかる手間や時間を削減できるようになった。

 また、マスターイメージの複製に対応し、PCのキッティング作業が簡単に。「マスターイメージを取って複製するケースでは、マスターイメージの中にMylogStar 4 Desktopを入れ、それを複製することでその他の端末もMylogStar 4 Desktopが入った環境で運用スタートすることができるので、構築にかかる労力や時間を低減できる」(清水氏)という。
「MylogStar 4 Desktop / FileServer」で刷新した管理コンソール。
ITに詳しくない担当者でも簡単にログが確認できるようにシンプルな画面に

 さらに、製品の管理コンソールを刷新。従来はブラウザーだったが、アプリケーションの画面でログを見られるように変更し、シンプルなUIで、ユーザーの操作性や利便性を向上している。

OEMでの提供に意欲

 ラネクシーでは、MylogStar 4 Desktopの主な販売ターゲットとして医療やコールセンター、製造業など、スタンドアローンの端末が利用されることの多い業界を想定している。また、PCメーカーなどへのOEM提供を行っていきたい考えで、「(当社の)別のプロダクトでOEM提供しているビジネスはある。そこを切り口にMylogStarも提案していきたい」と清水氏は話す。

 第2ソフトウェア事業部営業部部長の猪狩大介氏は、今回のバージョンアップにより「エンドユーザーの方にとっては簡単・シンプルに使っていただけるようになり、販社にとっては手離れよく簡単に売っていただけるようになった」と強調する。同社ではスタンドアローンシリーズに関して、1年間で1000社の新規導入を目標に製品展開を進める考えだ。(前田幸慧)