東北大学災害科学国際研究所、東京大学地震研究所、富士通、川崎市は、11月17日に実施する川崎市津波避難訓練で津波避難におけるAI活用の実証実験を行う。

沖合の津波観測データなどを用いて、陸域の津波浸水可能性を判定するAI

 4者は、2017年11月に「川崎臨海部におけるICT活用による津波被害軽減に向けた共同プロジェクト」を立ち上げ、取り組んでいる。今回の実証実験はその一環として行うもので、津波避難における実証実験は2回目となる。

 現在、同プロジェクトでは、地震発生後に時々刻々と入手される情報を基に、現在位置の浸水可能性を判定するAIを構築し、AIによる判定結果を各個人のスマホ画面に表示することで、避難を後押しするスマホアプリを開発している。

 今回の実証実験では、試作版のスマホアプリを利用した避難訓練を実施することで、スマホを通して提供された災害情報が避難行動に与える影響や、効果的な情報提供手段のあり方について検証する。
波避難を後押しするスマホアプリ画面のイメージ図

 具体的には、津波が陸域に到達するまでに観測される、沖合や他地域の沿岸線での津波波形などを基に、陸域の各地点における浸水可能性を予測するAIを富士通研究所が中心となり開発。スマホアプリでは、津波警報やハザードマップを踏まえた避難勧告等に加え、AI予測に基づく現在位置の浸水可能性を表示する。

 今後は、実証実験で得られたデータや知見を、ICTを活用した防災対策の検討に生かすことで、地域防災力を強化するソリューションを開発していく。