アリババグループのデータ・インテリジェンス・バックボーンであるアリババクラウドは3月19日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックとの戦いを支援するために、世界中の医療関係者に先進的なクラウドベースの技術アプリケーションを提供すると発表した。


 今回提供する一連のクラウドネイティブな新型コロナウイルス感染症対策ソリューションは、アリババクラウドのソリューション専門家であるアリババDAMOアカデミーの科学者と研究者、そしてDingTalkの技術チームが共同で開発したもの。新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大するなか、DingTalkは、在宅学習プラットフォームの一つとして、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)から推薦されている。

 DingTalkは、ライブ・ストリームのオンライン授業を通じて、中国全土の1億2000万人以上の学生を支援している。今回、アリババのチームは一歩前進し、アリババクラウドが主催する「DingTalk 国際医療専門家コミュニケーション・プラットフォーム」を発表した。このプラットフォームでは、世界の医療関係者が集結し新型コロナウイルス感染症に関する最前の医療対策を実施、浙江大学第一付属病院などの中国の医療機関の医師と直接連絡を取ることができる無料の通信手段を提供する。

 また、アリババクラウドは、ビデオ会議機能と11カ国語(日本語、英語、中国語、スペイン語、フランス語、ロシア語、タイ語、トルコ語、ベトナム語、アラビア語、マレー語)に対応するリアルタイムAI翻訳を介して、中国の医師と世界中の医師をつなぐバーチャル・コミュニティの構築を目指している。このコミュニティを通じて、世界中の医師は中国の医師との情報共有が可能となり、最前線の医療対策に関する情報を得ることができる。

 なお、現在、アリババDAMOアカデミーでは、「流行予測ソリューション」「CT画像解析ソリューション」「コロナウイルス診断向けゲノム解析ソリューション」の3つの実証済みソリューションを世界中の医療専門家や研究機関向けに無料で提供している。アリババクラウドは、各国のパートナーと協力し、現地の法律や規制に従って関連するサービスやソリューションを提供していく予定。