パナソニックとパナソニックシステムソリューションズジャパンは7月2日、顔認証ソリューションとセンシングソリューション、高性能エッジデバイスを統合し、顧客にEnd to Endのソリューションを提供するために、新たな事業「現場センシングソリューション」を立ち上げ、事業戦略を発表した。

顔認証ゲートのデザイン

 今回の事業立ち上げにともない、現場センシングソリューションを「現場プロセスイノベーション」を実現するコア事業の1つに位置づけ新たな体制を構築することで、市場の変化を先取りし、顧客へのさらなる支援を提供していく。新組織では、着実な発展を遂げていくために営業部門・開発部門・全国保守部門の総勢約1200人体制で推進する。新組織設立により、現場センシングソリューション事業で25年度に1000億円の販売を目指す。

 具体的な事業戦略では(1)エッジデバイスのさらなる進化(2)AI画像センシング技術の先鋭化(3)世界最高水準の顔認証技術をより多くの顧客にの3つを展開していく。

 「エッジデバイスのさらなる進化」では、100年にわたり製造業で培ってきたノウハウと、家電のDNAを生かした直感的なUIで、さらにユーザビリティーの向上を追求する。また、国内シェア1位のセキュリティカメラの高機能化を図る。

 「AI画像センシング技術の先鋭化」では、さまざまな撮影環境・検知対象などを人工的に自動生成する独自の拡張技術を強化することで、広範囲にわたって収集することが困難なデータを豊富に取り揃え、今後も引き続き、スピーディーな認識精度向上を実現していく。また、マルチモーダルセンシング技術により、視覚的に認識が困難な事象を音声などの他のセンシング技術で補完し、特定できるようにする。

 「世界最高水準の顔認証技術をより多くの顧客に」では、今回の新組織設立にともない顧客の需要に合わせて顔認証のサービスを提供できるよう、アプリケーションの開発を強化していく。19年11月には顔認証APIを公開し、認証技術を顧客サービス内で手軽に利用できるようにしている。今後も継続的に利用ニーズの高い顧客にAPIでの利用を推進していく。さらに、SaaS上に顔認証機能だけでなく、他のサービス(決済など)も組み合わせた形で、必要なソフトウェアをサービスとしてオンデマンドで提供することも検討している。