パナソニック(津賀一宏社長)の社内分社であるコネクティッドソリューションズ社(CNS社、樋口泰行社長)は3月4日、東京本社の7階、15階、16階、17階の4フロアで、登録人数約8000人を対象に、顔認証での入退管理の運用を開始したと発表した。

KPAS壁掛けチェッカーによる認証の様子

 今回のサービスは、ディープラーニングを応用した世界最高水準の顔認証技術を活用し、昨年2月に提供を開始した「入退セキュリティ&オフィス可視化システム KPAS(ケイパス)」を導入したもの。さらに、顔認証と勤怠管理システムとの連携も開始した。顔認証を活用した入退管理・勤怠連携が可能になることで、オフィスワーカーの利便性・生産性、安全性を向上するとともに、管理運営側の負担軽減も図り、次世代型のオフィス運営を実現する。

 従来型のICカードによる入退管理では、カードの紛失やなりすましなど、多くの課題があった。顔認証による入退管理を導入することで、それらの課題を解決できるとともに、スピードや利便性の向上によりオフィスでの効率性の向上が図れるようになる。具体的には、登録者は、オフィスフロアの各部屋への入退室時に、壁掛けチェッカーの前に近づき、顔認証だけでドアの解錠を行うことができる。これにより、迅速で厳格なオフィス入退管理を実現する。

 さらに、顔認証による入退許可の際に、KPASが勤怠管理システムに情報通知し、勤怠管理システムが自動的に入退出時刻の登録をすることで、顔認証と勤怠管理との連携も実践していく。顔認証の登録画像として、企業で管理している社員証などの画像情報を活用することが一般に考えられるが、過去に撮影された社員証の画像は、顔認証で活用されることを想定していないケースが多いと思われる。一方で、顔認証のために全員の写真を撮り直してからでないと、顔認証と勤怠管理との連携が始められないのは導入への障壁となる。

 そこで今回の導入では、約8000人の社員証の画像を活用し、勤怠連携のための認証精度を継続的に検証、改善していく。具体的には、入出退の際の顔認証の結果パラメータをKPASが分析し、認識精度が低いユーザーを抽出したうえで、システム管理者と連携することで、認証精度の継続的な改善を検証する。この導入での成果を踏まえ、20年度のKPAS製品を機能強化していく。