富士キメラ総研は9月1日、自動運転車の市場(生産台数ベース)を調査し、その結果を「2020 自動運転・AIカー市場の将来展望」にまとめたと発表した。

自動運転レベル2以上車両の世界市場
(生産台数ベース)

 この調査では、自動運転車市場をレベル別、地域別に捉えるとともに、自動運転や自動車AI化を推進する自動運転制御製品5品目、コックピット関連製品7品目、セーフティ関連製品12品目の市場の現状を調査し、将来を予想した。また、レベル2車両の高機能化動向や、自動運転に関する法律やインフラ整備についても整理した。

 20年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により自動車生産台数の減少が予想されるため、レベル2以上の自動運転車両の伸びも鈍化するが、21年以降はレベル2車両を軸に大幅な伸びが予想され、45年にはレベル2以上の車両の市場規模は1億3552万台が予測される。

 20年時点では、レベル2車両の普及が進んでいる。レベル3以上の自動運転車両の実現には自動車技術に加えて、関連法律やインフラの整備に時間を要することから、当面はレベル2車両が市場をけん引すると予想される。

 25年には、レベル2車両は4766万台が予測され、なかでも、車線変更サポートや限定条件下でのハンズフリー機能が付随した高機能レベル2の比率が10%を超えるとみられる。また、高速道路限定のレベル3車両が各自動車メーカーから投入され、タクシーなどではレベル4車両も登場するとみられる。

 35年には、レベル2車両が高機能車両を含め、堅調に伸びるのに加え、高速道路限定走行ではあるがレベル3車両の需要が増加するとみられる。また、レベル4/5車両はタクシーやMaaSでの活用だけでなく、市販車でも一部で展開されると予想される。

 45年には、レベル3車両は4000万台を超え、高速道路だけでなく、市街地走行できる車両も増加すると予想される。レベル4/5車両も2000万台を超えるとみられる。レベル2車両は7000万台程度で推移し、高機能車両が8割を占めると予想される。

 また、自動運転関連製品は、センシング機器やソフトウェアなどが大幅な性能向上とともに、量産化による価格低下が期待され、短期的にはレベル2車両の普及、長期的にはレベル3以上車両の普及を促進すると予想している。