NECは、社員の主体的なキャリア形成を支援する新会社「NECライフキャリア株式会社」を100%子会社として設立し、10月から営業を開始した。新会社を推進役として、社員のキャリア形成やスキル開発などに関する各種施策を10月から順次強化し、事業戦略の実行力強化に向けた適時・適所・適材の人材配置をさらに加速する。


 主な取り組みとしては、社員のキャリア形成を支援する新たなプログラム群「My Career Design」を10月に導入し、社員が主体的に自らのキャリア形成に取り組む姿勢やスキル(キャリアオーナーシップ)を高めていく。具体的には、20~30代前半の社員に対してはキャリア基礎研修を新設し、人材公募制度など会社制度の理解や適切な活用の習得を促す。40歳以上の全社員に対しては定期的なキャリアプログラム(研修、キャリアアセスメント、キャリア面談)の受講を必須化し、保有スキルのアップデートや長期化する職業人生でのキャリアの描き方に向き合う機会を提供する。キャリア面談やプログラムの強化に備え、キャリアコンサルティング技能士など国家資格・専門資格を有する社内のキャリアアドバイザーを現行の6人から20人程度に増員する。

 年間を通じて社員の職務経歴と各部門の募集ポジションを社内公開しマッチングすることで社員のキャリア形成を図る人材公募制度「NEC Growth Careers」(19年導入)に、AIを活用したマッチングサービスを今年度中に導入する計画。職務経歴を公開する社員には推奨部門、募集部門にはマッチング可能性の高い人材リストをAIが自動的に提示することで、マッチングのさらなる活性化を図る。

 このほか、10月に時間・場所を問わず多様な学習が可能なオンライン動画学習サービス「LinkedInラーニング」を全社員対象に導入し、社員自らの成長・学びを後押しする。事業環境の変化にあわせた機動的な人材配置に関する取り組みとしては、事業の急拡大や見直しなどにともなう人材シフト時の人材マッチングから研修プログラムの設計・実施・学習度評価、キャリアコンサルティング、異動までの一連のプロセス全体をワンストップで対応する「Re-skilling Camp」を10月に導入した。

 また、プロジェクトマネージャーをはじめとした高度な技術的専門性や深い経験に基づくスキル・資格をもった人材を、NECグループ内外の職場に派遣・斡旋する取り組みを21年度から開始する。これにより、シニア人材が長期的に、自分のライフスタイルに合わせた働き方で社会に貢献する機会を開拓する。

 年齢・性別・国籍などを問わず、組織の各ポジションに常にベストな人材を登用するため、現在56歳到達時としている管理職の役職定年を21年度から廃止する。