インターネットイニシアティブ(勝栄二郎社長、IIJ)、IIJエンジニアリング(保条英司社長、IIJ-EG)とシーエムプラス(末包聡史社長)の3社は10月27日、データセンター(DC)構築事業で協業すると発表した。新たにデータセンターを構築する国内外の事業者を対象に「データセンター建設エンジニアリングソリューション」を3社共同で提供していく。

データセンター建設プロセスとソリューション提供イメージ

 近年、IoTやAI、5Gといった新たなテクノロジーの進展やデジタルトランスフォーメーション(DX)による業務環境の変化に伴い、DCの建設が増加傾向にある。それらの中には、巨大なリソースを有するハイパースケールDCや、各設備を規格化されたコンポーネントとして組み合わせることで低コストで短期に構築できるモジュール型DCといった新たな形式のニーズも生まれているという。

 IIJでは、クラウド事業を展開するために国内外で20以上のDCを運用しているほか、コンテナ型モジュール構造を採用した「松江データセンターパーク」やシステムモジュール構造を採用したハイパースケールDC「白井データセンターキャンパス」を構築した経緯がある。この2カ所を構築する際に、IIJが基本設計、IIJ-EGが運用設計、シーエムプラスがプロジェクト・マネジメントとコンストラクション・マネジメントを担当した。

 今回の協業では、3社による次世代型DC構築のノウハウを生かしユーザーのDC構築を支援する新サービス「データセンター建設エンジニアリングソリューション」を提供していく。同ソリューションは設計・構築・運用までを一貫して支援するもので、設計施工管理や運用体制の構築だけでなく、コスト最適化や自治体条例・建築基準法への準拠、IT・クラウド基盤の構築など幅広く対応する。これによりユーザーは自社の事業戦略や市場環境に最適なDCを構築できるとしている。

 同ソリューションは国内企業だけでなく、海外から日本への進出を目指す事業者や政府機関などもターゲットとしている。設計事務所や建設事務所と連携して幅広いニーズに対応していく考えだ。(銭 君毅)