東京大学(五神真総長)とグーグル(ピーター・フィッツジェラルド日本法人代表)は10月28日、AIが人と相利共生していく未来社会の実現に向けパートナーシップを結んだと発表した。両者は今後2年間にわたって研究・人材育成で協力していく。

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 今回のパートナーシップにおける具体的な活動は研究協力と人材育成に分けられる。研究協力においては、グーグルが持つAI研究のノウハウとプラットフォームに加え、東京大学が持つ専門知識と研究力の融合を目指す。自然言語処理といった領域での共同研究などを検討していき、さまざまな分野での協力のもと多様な社会問題の解決につなげる。また、人材育成では将来的なAI研究を見据え、次世代研究人材の育成にも力を入れる。博士課程学生向けの研究奨学金やメンタリングセッション、インターンシップ、国際研究交流プログラムなどを提供し、学生がキャリアを決定する上で有用な刺激を受ける機会を増やしていくという。

 これらの施策を支援するためグーグルは、コンピューティングリソースやITツールを東京大学に提供していく考え。東京大学の研究チームが主導する「G Suite for Education」と「Chromebook」を活用した学校教育現場向け教員支援ツールの開発をグーグルも支援することで、より子どもたちに寄り添った教育の実現を目指す。

 その他、両者では起業家精神とスタートアップエコシステムの醸成にも取り組んでいく。グーグルが持つスタートアップコミュニティー「Google for Startups」のメンターシッププログラムなどを通じて交流会の機会を提供していくほか、10月中には東京大学卒業生向け起業支援プログラム「東京大学 FoundX」と協力し無料の集中講座を開催する。(銭 君毅)