日本システムウエア(NSW)は、インテルと千葉市動物公園と協業し、千葉市動物公園の来園者へのサービス向上と経営効率の改善に向け、NSWのAI技術を活用した実証実験を10月22日に開始した。

 近年、千葉市動物公園は「種の保存」「教育・環境教育」「調査研究」「レクリエーション」という4つの社会的役割を将来にわたり果たしていくため、さらなる経営改善を図り、公費の負担額を減らし、持続可能な経営の実現を課題としている。今回の協業では、エッジコンピューティングやAI・IoT実装を積極的に支援するインテルも参画して異業種間連携を進め、各社のノウハウ・技術を結集し、SDG'sを意識した新たな経営の改善に取り組む。今後3社は共同で実証実験を進めていく予定。

 実証実験では、NSWのIoT向けビッグデータ分析・予測サービス「Toami Analytics」とAIソリューション「Toami Visionシリーズ」、エッジ側でのAI処理を可能にするインテルのCPUと開発ツールOpenVINOTMツールキットを活用。来園状況のデータ収集・分析を行うことで千葉市動物公園の各種施策展開を支援し、さらなる来園者サービスの向上を目指す。

 今後NSWでは、実証実験データの分析により千葉市動物公園の経営改善を支援していく。また、得られたノウハウをもとにToami Visionシリーズの拡張サービスとして、地方自治体での効率的な都市運営や観光客集客のための需要予測システムとフードロスの削減を目指す外食産業への需要予測システムの提供を予定している。

 収集したデータの分析内容と活用については、園内入門ゲートで収集した画像データから、来園者の特徴を示すデータ(特徴量データ)として数値化し、そこから推定する来園者の年齢や性別などのデータを来園者の集客増加に向けたマーケティングや集客施策に活用する。

 また、レストランと展望デッキカフェスタンドで収集した画像データから、利用者の特徴を示すデータ(特徴量データ)として数値化し、そこから推定する利用者の年齢や性別などのデータをメニュー開発や新しい顧客の獲得に向けサービスの提供に活用する。これらの取り組みは、フードロスの削減にもつなげていく。

 駐車場の入り口で収集した車両の画像については、ナンバープレートの数字、文字情報のみを読み取り、テキストデータ化し、そこで収集した来園地域などのデータは適切な人員配置など効率的な施設運営に活用する。

 さらに、これらの収集したデータを集約し、その他の要素(気象情報、日・曜日、実施イベント情報、レストラン、カフェスタンドで購入されたメニューなど)との相関関係を分析する。