パナソニックは、アインホールディングス、Fujisawa SST協議会とともに、小型低速ロボットを用いてエリア内の店舗から住宅へ商品を届ける配送サービスの実証実験を、神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)で3月5日から実施している。

小型ロボットによる配送サービスの実証実験

 今回の実証実験では、2台の小型低速ロボットを用いて、処方箋医薬品(医薬品)をアイン薬局 FujisawaSST店(アイン薬局)、冷蔵品の弁当を商業施設「湘南T-SITE」から住宅に向けて配送する。屋外での小型低速ロボットによる医薬品の配送は国内で初めての取り組みとなる。

 新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、薬局や店舗、配送時の人との接触を最小限にすることで感染リスクを抑えることが求められている。今回、医薬品の配送では、患者は医師から電話などにって、診察、アイン薬局の薬剤師からオンライン服薬指導を受けた後、小型低速ロボットが届ける医薬品を受け取る。診察、服薬指導、医薬品の受け取りまでを非対面で完結することが可能となる。

 また、複数店舗と住宅をつなぐ配送サービスを提供することで、いつでも気兼ねなく、なじみのお店の味が自宅で楽しめる、買い忘れてしまった日用品がすぐに自宅に届くなど新たな体験価値の創出を目指す。

 パナソニックでは、「小型低速ロボットを用いた住宅街向け配送サービス実証実験」を昨年11月から開始しており、これまでに公道走行での技術的な検証を実施してきた。今回の配送サービスでの検証を通じて、エリア内の店舗と住民をつなぐ配送インフラ構築に向けた取り組みを加速する。

 なお、今回の取り組みは、国の成長戦略実行計画(昨年年7月)の中で小型低速ロボットの社会実装に向けて遠隔監視・操作型の公道走行実証を実施するとの方針を踏まえて行う。同社も経済産業省が主催する「自動走行ロボットを活用した配送の実現に向けた官民協議会」へ参画するとともに、今回の研究開発と実証活動の一部は、NEDO「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」の補助を受けて実施していく。