デル・テクノロジーズは3月30日に開催した新製品発表会で、2020年の法人向けPC出荷台数の推移とリモートワークに対応した販売戦略を発表した。

 20年の同社の法人PC出荷台数(教育機関向けは除く)は、前年比34%減(IDC Japan調べ、以下同)と大きく落ち込んだ。19年はWindows 10への移行に伴う特需が発生したことで大幅に出荷台数が伸長、20年はその反動を受けた。一方、市場シェアは前年比0.4ポイント増の18.0%となり、5年連続でシェア拡大を達成した。

 コロナ渦による需要の変化も発生している。クライアント・ソリューションズ統括本部クライアント製品本部の三井唯史・フィールドマーケティング本部長は「リモートワークにより、ノートブックへの引き合いが急増している」と傾向を説明した。また、ワークステーション市場でのシェアは前年比3.2ポイント増の33.8%となり、8年連続でシェア拡大となった。
 
三井唯史フィールドマーケティング本部長

 リモートワークを実施する企業の増加に合わせた販売戦略についての説明も行われた。「Microsoft 365」を新たにマイクロソフトのCSP(クラウドソリューションプロバイダー)として提供することで、従来の年額ライセンスの仕入れ販売から、月額または年額でのライセンスの販売に変更するとともに、デル・テクノロジーズ独自の付加価値提案を強化する。クライアント・ソリューションズ統括本部ソフトウェア事業本部の岡林夏果・Microsoft CSPプロジェクトマネージャーは「近年、スモールスタートのニーズが急増しているため、月額ライセンスの提案を強化する」と述べた。
 
岡林夏果 Microsoft CSPプロジェクトマネージャー

 合わせて、「Microsoft 365 Business」のプランの一つで、「Microsoft Teams」と「OneDrive」のみが利用できるエントリープラン「Remote Work Starter Plan」をPCに1年間無償バンドルした「リモートワーク今からパッケージ」を、3月1日~4月30日までキャンペーン販売することを発表した。

 そのほか、ノートPC「Latitudeシリーズ」と「Vostroシリーズ」の新製品紹介などが行われた。「Latitude 9420」「Latitude 9520」では、Webカメラに自動開閉するシャッター機構を内蔵し、プライバシーに配慮したほか、オプションで5G通信機能の搭載も可能とした。(岩田晃久)