パナソニック コネクティッドソリューションズ社は4月16日、火鍋チェーンを展開する中国の外食大手「海底撈(かいていろう)」とパナソニックとの合弁会社である北京瀛海智能自動化科技が、海底撈スマートレストラン1号店やその他店舗での2年間にわたる実運用を踏まえ、新たなおかず配膳システムを開発したと発表した。

海底撈上海陸家嘴金融城店

 北京瀛海智能自動化科技は18年10月、海底撈スマートレストラン1号店の厨房向けにおかず配膳システムを納入した。同システムは、タブレット端末からのオーダー情報をもとに、食材が盛り付けられた皿を冷蔵倉庫から運び出し、配膳トレイ上に配置するまでの作業を全自動化している。

 今回、RFIDによる食品安全トレーサビリティ保証を踏襲しつつ、顧客の業務プロセスをより理解し、サプライチェーン全体の最適化視点でさらに進化させた新おかず配膳システムを「海底撈上海陸家嘴金融城店」に納入した。

 新システムは、RFIDリーダーを搭載し、皿に埋め込まれたRFタグからおかず皿情報を取得、システム内にあるおかず皿の賞味期限や在庫などを管理するとともに、生産計画・実績の一元管理やおかずのトレース管理を実現した。万が一、賞味期限切れのおかず皿を検知した場合は、個別に排出をして店舗の顧客に賞味期限切れ食材を提供してしまうリスクを排除する。

 また、セントラルキッチンと呼ばれる食材の物流加工センターから届く通い箱から、その荷姿のまま直接おかず皿を取り出して配膳棚に補充するプロセスの自動化を実現した。このプロセスの無人化により、外部からの侵入を防ぎ食品安全管理レベルを向上することができる。

 顧客の現場運用を踏まえ、今回構想設計を大幅に見直した。海底撈スマートレストラン1号店モデル比で、ロボットの制御軸数は80%減と大幅に削減してシステムの効率を改善した。また、設備面積についても従来比で約30%削減してより省スペース化を実現している。