パナソニックは4月23日、世界トップクラスのサプライチェーン・ソフトウェアの専門企業であるBlue Yonder(ブルーヨンダー)の80%分の株式追加取得(56億米ドル)を決定したと発表した。なお、有利子負債返済を含む買収総額は71億米ドル、企業価値は85億米ドルと見込んでいる。これによって、昨年7月取得済みの20%株式と合わせて全株式を取得することになる。

現場プロセスイノベーションの進化

 Blue Yonderの子会社化によって、パナソニックが推進しているデジタルトランスフォーメーション(DX)である「現場プロセスイノベーション」を進化させ、サプライチェーンマネジメント(SCM)分野での、顧客の経営課題を解決する。

 同社が製造業として長年培ってきたインダストリアルエンジニアリングの技術とノウハウ、エッジデバイスとIoTに、Blue YonderのAI/ML(機械学習)を活用したソフトウェアプラットフォームを組み合わせることで、さらに複雑になっている需要・供給の変化をリアルタイムに把握し、ビジネスの意思決定をより正確で迅速に実行することが可能となる。

 パナソニックの社内分社であるコネクティッドソリューションズ社は、注力領域である「現場プロセス」をコアにビジネス拡大を推進しており、19年11月には、日本でのBlue Yonder合弁会社を設立、昨年7月に20%の戦略的株式投資を実施した。昨年10月からBlue YonderのS&OPを自社導入し、さらに両社による共同マーケティング展開など、2社間の戦略的パートナーシップを加速してきた。

 今回の出資により、Blue Yonderから、AI、MLの最新技術やサプライチェーンのパッケージソフトウェアビジネス、リカーリングビジネスのノウハウを獲得し、自社のサプライチェーンのオペレーション力強化(コスト競争力の向上など)を図るとともに、アジャイルな企業文化を取り入れ、融合することで、自社のトランスフォーメーションを加速していく。