NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とパナソニック システムソリューションズ ジャパン(パナソニック)は6月8日、NTT Comが4月に開設した共創環境「CROSS LAB for Smart City(CROSS LAB)」で、顔認証を統合IDとするデータ利活用事業の共創を6月に開始したと発表した。
顔認証を統合IDとするデータ利活用事業で共創
NTT Comのデータ利活用基盤の一つ「Smart Data Platform for City」と、ディープラーニングを応用した世界最高水準の顔認証技術を活用したパナソニックの「顔認証 入退セキュリティ&オフィス可視化システムKPAS(ケイパス)」を連携。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って需要が高まっている非接触での入退室や、属性に合わせたパーソナルな照明・空調制御を行うことで、オフィスでの生産性向上を目指す。
NTT Comでは、都市から収集されたさまざまなデータの利用・活用に必要な「収集」「蓄積」「管理分析」に関する機能をワンストップで提供するプラットフォームであるSmart Data Platform for Cityを通じ、都市課題の解決に取り組んできた。
事業共創での取り組みとしては、NTT ComのSmart Data Platform for City上で、顔画像とひも付いた情報を統合IDとして管理し、CROSS LABのさまざまなシステムと連動させる。顔画像をIDに活用することで、利用者側はIDカードなどの紛失によるセキュリティリスクを低減でき、衛生的にも優れる非接触での認証が可能となる。管理側としても、カメラや認証端末を設置するだけで利用できる顔認証の活用で、サービスの利便性を高めることができる。