日本システムウエア(NSW)は7月27日、竹中工務店の建設現場での遠隔支援による業務効率化を目的に産業用スマートグラス「RealWear(HMT-1)」を活用した検証を昨年11月から今年6月まで実施したと発表した。

検証イメージ

 新型コロナウイルスの影響が長引く中、建設現場では人の移動制限で専門知識を有する職員が現地での対応ができず工期遅れとなるリスクが懸念されている。そこで、竹中工務店がすでに社内でコミュニケーションツールとして活用しているマイクロソフトの「Microsoft Teams」にNSWが提供するRealWearを組み合わせ、事務所と現場間のリアルタイムな情報共有や遠隔支援を行うことで建設プロジェクトの進捗状況を測った。

 検証では、RealWearを装着した作業者が遠隔にいる複数の担当者とMicrosoft Teams経由で現場の映像を共有し、遠隔臨場を効率的に行う仕組みを構築した。日頃から操作に慣れているMicrosoft Teamsを活用したためスムーズに操作できたことに加え、遠隔臨場による作業時間の短縮や移動時間の削減、多くの関係者が参加できることによる手戻り防止、立会の日程調整を臨場検査時間帯のみで行えるなど、プロジェクトでの生産性向上の効果を確認した。

 また、安全確保の面でも、両手をフリーにしておきたいケースでRealWearの優位性が高いことが実証された。今後の実運用では対象業務にかかる時間について従来比の30~50%削減を見込んでおり、有事の際の事業継続に貢献できる仕組みとして期待している。