ネットワールドは12月2日、大分県大分市が推進する情報基盤のモダナイゼーションの一環として庁内端末の仮想デスクトップ化プロジェクトでネットワールドが提供するハイパーコンバージド・インフラストラクチャー(HCI)製品「Nutanix Cloud Platform」が採用され、本格稼働開始したと発表した。ハードウェアには、Nutanixのアプライアンスが、デスクトップ仮想化製品にはCitrixの「Citrix Virtual Desktop」が導入されている。

システム構成図

 大分市は、従来、LGWAN系業務に携わる職員に業務端末を割り当てていたが、台数が年々増加し、運用管理負荷が高まっていた。また、長年使い続けた基幹ホストを20年度末に完全撤廃したことで、従来は数台のホスト専用端末で行っていたマイナンバー系業務がオープン化されて1人1台の端末が必要となり、端末増加で運用が煩雑になると予想されることから、仮想端末の導入を決定。その基盤として、スモールスタートで必要に応じて拡張できるハイパーコンバージド・インフラストラクチャーに着目した。

 今回、ネットワールドのパートナーであるオーイーシーが、他の自治体での導入実績で信頼性と可用性が実証されているNutanix Cloud Platformを提案。ライセンスフリーな「Nutanix AHV」ハイパーバイザーを利用することで、高信頼な仮想化基盤を低コストで実現した。

 新システムは、情報セキュリティには十分に配慮しており、LGWAN系、マイナンバー系はネットワークを分離し、ネットワーク間でのデータの受け渡しは禁止している。多要素認証でシステムの不正利用を防いだり、ウイルス対策ソフトと「Nutanix Flow」をAPI連携し、万が一端末がマルウェアに感染した場合は迅速に切り離せる仕組みを実装することでウイルス感染拡大を防止する。また、外部からLGWAN接続系にアクセスする場合は、閉域網を利用し、クライアント証明書を導入した端末とモバイルルータの組み合わせに限定している。

 現在、庁内で常時約400台の仮想端末が稼働しているが、Nutanixの専用管理ツール「Prism」で、環境全体を効率的に監視している。また、今後、テレワークを導入して、さらに多くのデスクトップが稼働することになっても容易に対応できる体制を整えた。