パナソニックコネクトは10月20日、モバイルPC「レッツノート」の新モデルとして、12.4型の「SR」シリーズを発表した。モバイル性と新デザイン、信頼性の三つの要素が特徴。近年の働き方の変化を背景として、より快適なハイブリッドワークの実現を目指した機種となっている。法人向けは11月下旬から順次発売する。
SRシリーズは第12世代インテルCoreプロセッサーを搭載している。CPU制御と放熱設計を合わせた同社の独自技術「Maxperformer」がCPUの性能を最大化させ、高性能と省電力を両立する。本体サイズはA4用紙より小さく、厚さ約19.9ミリメートルの薄型設計。重さは約859グラム、バッテリの駆動時間は約16時間となっている。
坂元寛明 副社長
セキュリティサポート機能も搭載した。AIセンサーが人を感知することで、退席時にPC画面を自動でロックする。自分以外の人の顔を感知した際には、ポップアップアイコンの表示で注意を促したり、画面全体をぼかしたりして、のぞき見のリスクを軽減する。
加圧耐性の基準をクリアした本体の頑丈さに加えて、レッツノート独自のアプリ「Panasonic PC快適NAVI」を標準搭載。使用状況をモニタリングすることで、問題が発生する前に対策を講じられるようにした。
同日の記者会見で坂元寛明副社長は「レッツノートは、主に法人向けのモバイルPC市場で戦っている。ハイブリッドワークの普及に伴い、ビジネスシーンにおいては、どんな場所にいても快適に使えることが求められるようになった。法人向けの領域でモバイルPCの需要は今後も確実にあると考えている」と語った。同社はハイブリッドワークに適したモデルとして拡販し、働く環境の変化に合わせた提案を強化していく。
事業全体の戦略として、LCM(ライフサイクルマネジメント)サービスの強化も示した。PCの導入から運用や保守、セキュリティ対策、使用後のデータなどの処分までをワンストップで提供することで、企業のIT部門を支援する。
(大向琴音)