キンドリルジャパンは1月11日に記者説明会を開催し、インフラ運用を機械化するデジタル統合プラットフォーム「Kyndryl Bridge」、顧客やパートナーとイノベーションを生み出すための共創体験を行う「Kyndryl Vital」、戦略立案や設計から構築や導入といった実装までを行う「Kyndryl Consult」の機能や今後の戦略について説明した。
工藤 晶 専務執行役員
専務執行役員の工藤晶・チーフ・ストラテジー・オフィサーストラテジック・サービス本部長は「Bridge、Vital、Consultをスパイラルで回すことによって、お客様のビジネスを加速し、より高い価値を提供していくことができる」とコメントした。
マネージドサービスの根幹となるのは、デジタル統合プラットフォームであるKyndryl Bridge。同社の運用知見をAIや自動化アセットとして実装し、ハイブリッド・マルチクラウドで複雑化するIT資源の見える化や障害回復時間の短縮、未然防止、自動復旧などを実現する。
Kyndryl Vitalは顧客とパートナーがイノベーションを創造するための場として提供。共創・実験・試行・体験・教育に関するプログラムを多数用意している。ストラテジック・サービス本部の河野正治・キンドリルバイタル事業部長は同サービスを「ITインフラにおける未来志向型のアプローチ」と紹介。「スピード重視の変革の仕組みや文化を取り入れている。これまでは検証に時間がかかりすぎていたが、お客様が事前に体験できる場を用意することで迅速にソリューションを選定することができる。幅広いアライアンスによってオープンかつ最適な選択肢を用意できることも大きな武器だ」とコメントした。
Kyndryl Consultはコンサルティング主導のテクノロジーサービスで、IBM時代から30年以上培ってきたミッションクリティカルシステムの運用経験を生かし、顧客のDX推進を支援する。ストラテジック・サービス本部の志賀徹・コンサルティング&ソリューションデザイン事業部長は、顧客のサービス購買パターンが変化してきていることを指摘。「大規模な総入れ替えや単純なリフト&シフトによるクラウド移行ではなく、適切なパートナーと戦略的で反復的な継続改善サイクルを実現したいというお客様が増えている」と語り、サービスの需要増と成長に期待を示した。
(大蔵大輔)