ベンキュージャパンは5月10~12日、東京ビッグサイトで開かれた教育関連の展示イベント「EDIX東京」にブースを出展した。教育現場における教師と生徒のコミュニケーションを円滑化するツールとして同社の電子黒板とプロジェクターを展示し、利点をアピールした。また、ICT管理者向けのソリューションへの関心が高く、ブースは多くの来場者でにぎわった。
来場者でにぎわうベンキュージャパンのブース
同社の電子黒板「BenQ Board」は、教師や生徒が自身の端末から画面をミラーリングできるワイヤレス画面共有アプリ「InstaShare2」などを備え、授業中の教師と生徒の柔軟なやり取りを支援する。ホワイトボードアプリ「EZWrite 6」は、書いた内容を保存でき、教師が授業準備で活用することで、業務効率化につなげられる。
高見祐介 プロダクトマネージャー
ICT管理者向けのソリューションについては、電子黒板も含めた同社のデバイス使用状況を確認できる「DMS Cloud」、ユーザーアカウント管理ができる「IAM」を紹介。ビジネス&マーケティング本部エンタープライズビジネスグループの高見祐介・プロダクトマネージャーは「生徒や教師だけではなく、管理者にとってメリットを出せる点が好評だ」と手応えを示した。
販売状況に関して、高見マネージャーは「理科室などの教室から電子黒板を導入し、使用数を増やすのがトレンドだ。私立校だけではなく、政府の助成金を活用して大量に導入する公立校も多い」と話した。
このほか、電子黒板と比較してコストが抑えられるプロジェクター「BenQ スマートプロジェクター」も来場者の注目を集めたという。同プロジェクターは製品ごとにOSとしてWindowsやAndroidを搭載し、教師はPCがなくても教材の投影や編集ができる。
ビジネス&マーケティング本部の范博政・副本部長は「持ち運びができる軽量さと教室内のスペースを取らないことが、顧客のニーズをつかんでいる」と述べた。
(大畑直悠)