日本ヒューレット・パッカード(HPE)は5月25日、HPE Aruba Networkingの事業戦略について説明した。国内では、事業開発本部の新設をはじめとした施策を打ち出しており、顧客やパートナーへの提供価値の最大化を目指す。
グローバルで製品ポートフォリオが拡大する中、国内では製品を戦略的に販売するための事業開発本部を新設した。パートナーを含めた営業力を強化し、マーケティングメッセージの発信力を向上させる狙いだ。
本田昌和 執行役員
サーバー製品や、サブスクリプション型サービスのGreenLakeなどHPEが持つポートフォリオを活用してデータセンターや5Gなどの新しいビジネス領域の開拓を進め、顧客の課題に対してソリューション導入を進める活動にも積極的に取り組んでいく。
カバレッジの拡大にも取り組む。営業リソースへの投資やパートナーの開拓、インサイドセールスの活用を通じて国内事業の拡大を目指す。
また、クラウドネイティブなネットワーク管理プラットフォーム「HPE Aruba Networking Central」の次世代版も発表。UIを変更して管理を簡素化した。AIを活用することで手作業を減らし、ネットワークチームがより価値の高い作業に集中できるようにした。
Aruba事業統括本部長である本田昌和・執行役員は「ArubaといえばWi-FiだったがWi-Fiだけではなく、トータルネットワークを提供できる会社に変化してきている」とした上で、「製品のポートフォリオが増えている。普通であれば(管理が)複雑になっていくが、AIベースのプラットフォームを通じて、複雑化する世界をシンプルに簡単に管理することに注力する」と述べた。
(大向琴音)