日本ヒューレット・パッカード（HPE）は5月17日、新しいファイルストレージサービスとブロックストレージサービス、その基盤となるハードウェアの新型「HPE Alletra Storage MP」を発表した。データのサイロ化や複雑さを解消し、パフォーマンスの向上を支援する。

　HPE Alletra Storage MPは、コンピュートノードとストレージノードを分離し、ハードウェアプラットフォームを共通化している。「MP」とはマルチプロトコルのことで、ブロックOSを載せることでブロックストレージとして、ファイルOSを載せることでファイルストレージとして稼働させることができる。将来的には、オブジェクトストレージについても対応を予定している。直感的に使えるため、ストレージに関する専門的なスキルがなくても管理ができるとした。


　新たなファイルサービス「HPE GreenLake for File Storage」とブロックストレージサービス「HPE GreenLake for Block Storage」は、HPE Alletra Storage MPとクラウドコンソール「Data Services Cloud Console」を通じて、データを一元的に保存、管理、保護できる。

　世界全体のデータ量は2026年までに倍増すると予想されている。しかし、さまざまなワークロードやデータプロトコルが混在していることで、管理の複雑さも増しており、データのバックアップや保護、復旧は大きな課題になっているという。

　HPC・DATA＆AIソリューション事業統括本部兼データサービス事業統括本部の根岸史季・執行役員は「より単一的な管理の仕組みで、適材適所でいろいろなものを組み合わせて最適解をつくる。そのサポートとなるようなオファリングソリューションを提供するのが一番の助けになると考えている」と語った。
（大向琴音）