エッジオ・ジャパンは「Edgio Applications Platform7.0」の拡販に注力している。同プラットフォームは、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)、セキュリティ機能、開発者向けの機能を統合しており、単一のポータル上で利用できる。同社の田所隆幸・ジャパンカントリーマネージャーは「2023年度中に30以上の企業への導入を目指す」と意気込み、小売業を中心に提案を推進する考えだ。
田所隆幸 ジャパンカントリー マネージャー
Edgio Applications Platform7.0は、CDN、WAFやAPI保護などのセキュリティ機能に加え、開発者向けに開発からテスト、デプロイまでを統合したワークフローを提供するプラットフォーム。田所マネージャーは「開発したものをテスト環境に入れ、CDN環境でも問題なく動くか確認した上で本番環境に移行でき、開発者自身がパフォーマンスの改善具合を確かめられる」と話し、Web開発を効率化できると強調した。
販売については、小売業への拡販に力を入れる考えだ。「ECの運営において、コンバージョンレートの改善やリリースサイクルの短縮、サイトUXの向上は、重要な課題だ」と指摘。その上で「われわれが提供するCDNは、動的コンテンツのキャッシュや、ユーザーの行動を先読みしたキャッシュなど、細かな設定ができる。また、コンテンツ表示の役割を持つフロントエンドとバックエンドを切り離して開発できるヘッドレスWebサイトの構築に有効なのも特徴だ。これにより柔軟なWebサイトを構築できる」と話し、サイトパフォーマンスの改善により、顧客体験の向上に寄与できるとした。
また、販売パートナーの開拓にも力を入れる。田所マネージャーは「買収を経て、主軸のCDN以外で提供できる製品の幅が広がったため、グローバルでもパートナー戦略に力を入れることになった」と説明し、新規パートナーの獲得に積極的な姿勢を示した。
(大畑直悠)