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セールスフォース・ジャパン、「信頼できる」AI基盤を提供 米本社CEOら登壇のイベントを開催
2023/11/30 16:00
週刊BCN 2023年12月04日vol.1994掲載
セールスフォース・ジャパンは11月28、29日、「Salesforce World Tour Tokyo」を東京、大阪の2会場で開催し、生成AIを中心とした最新テクノロジーを紹介した。
米本社のマーク・ベニオフ会長兼CEOは、6年ぶりの来日講演で同社のAIソリューションを統合した「Einstein 1 Platform」について「信頼できるAIプラットフォームだ」と強調。統一基盤上で、シームレスにAIを活用できる環境を提供するだけでなく、プロンプトデータの匿名化や有害情報の生成抑止などに配慮した、信頼性の高いプラットフォームである点をアピールした。
Einstein 1 Platformは9月に米サンフランシスコで開かれた同社の年次カンファレンス「Dreamforce」で発表された。機能強化した自社AIの「Einstein」、セールスフォース製品で横断的に活用できるデータ基盤「Data Cloud」を中核とする多様なソリューションで構成され、新たな顧客体験の創出、ローコードによるAIアプリケーションの開発、ワークフローの自動化などを可能とする。
加えて、プロンプトに用いられるデータから個人情報を除外したり、AIから誤情報などが生成されないようにしたりといった、信頼性を高めるシステムも備え、ユーザーはより安全にAIを活用できる。
初日の基調講演でベニオフ会長兼CEOは、AIの活用によって企業は生産性を大きく改善するだけでなく、「人間の体験を強化できる。知識や能力をベースにさらに高みを目指していけることが、AIがもたらすチャンスだ」と有用性を説いた一方で、事実に基づかないもっともらしい情報を生み出す「ハルシネーション」(幻覚)や、差別的表現をはじめとした有害な情報の生成といったリスクを指摘。多くの顧客企業が同様の課題を感じていることを示した上で「重要なものは信頼であり、セールスフォースはより多くの信頼を皆さまに提供していくと約束する」と訴えかけた。
米本社の共同創設者であるパーカー・ハリス・グローバルCTOも登壇し、Einstein 1 Platformの機能を解説した。ハリス・グローバルCTOもAIの信頼性を重視する姿勢を示し「責任あるAIの普及を推進したい。透明性がなければ、信頼を築くことはできない」と語った。
基調講演では対話型AIアシスタントの「Einstein Copilot」やCopilotの機能を拡張できる「Einstein Copilot Studio」のデモンストレーションが行われたほか、パナソニックホールディングス、カインズにおけるセールスフォース製品を通じたデータ・AI活用のビジョンが披露された。
(藤岡 堯)
セールスフォース・ジャパンは11月28、29日、「Salesforce World Tour Tokyo」を東京、大阪の2会場で開催し、生成AIを中心とした最新テクノロジーを紹介した。
米本社のマーク・ベニオフ会長兼CEOは、6年ぶりの来日講演で同社のAIソリューションを統合した「Einstein 1 Platform」について「信頼できるAIプラットフォームだ」と強調。統一基盤上で、シームレスにAIを活用できる環境を提供するだけでなく、プロンプトデータの匿名化や有害情報の生成抑止などに配慮した、信頼性の高いプラットフォームである点をアピールした。
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