エクセルソフトは、販売代理店契約を結ぶAnacondaが2月に「Anaconda Pro」の販売を終了し、Proの全機能を上位版の「Anaconda Business」に統合／移行するのに伴い、Anaconda Proの販売を終了し、「Anaconda Business」の販売を強化すると発表した。


　Anacondaはデータサイエンス、機械学習、AI向けPython/Rプラットフォームを展開。これまで提供してきたAnaconda Proの販売終了を決めたのは、顧客メリットを考えたためで、Anaconda ProとBusinessの全機能を一つのプランにすることで、最大の価値を提供する。この決定によって、現代の企業の複雑なニーズに適した、より大きな機能を顧客に提供することが可能となる。Anaconda Businessのプランでは、Proが提供していたすべての機能、さらにその他の多くの機能を一つのプランで利用できる。

　具体的には、Anacondaチームが厳選したCondaパッケージとメタデータを使用し、オープンソースの革新性を商業組織で活用することができる。Anacondaで構築されたデータサイエンス、機械学習やAIパッケージの商用パッケージリポジトリをインフラにミラーリングすることで、エンタープライズプロジェクトで使用するアーティファクトの品質を管理することが可能となる。

　Anacondaの万全なセキュリティにより、データサイエンスや機械学習のパイプラインから脆弱性や信頼性の低いソフトウェアを排除するだけでなく、Condaの署名検証によって、パッケージの信頼性に関する情報を提供する。

　この検証ステップにより、ソフトウェアのサプライチェーンの多くの潜在的な単一障害点を排除し、中間者攻撃による顧客のシステムへの影響を大幅に軽減することができるうえ、ミラーやコンテンツ配信ネットワークの侵害、TLSの誤設定などによる顧客のシステムへの影響を低減する。

　エクセルソフトでは今後、Anacondaと協力し、Anacondaユーザー向けにBusinessライセンスの国内での販売、既存の顧客へのアップグレードの案内、サポートサービスの拡張を図っていく。