レノボ・ジャパンは3月26日、ビジネス向けノートPC「ThinkPad」の新製品14機種を発表した。機能、デザインや堅牢性といったこれまでの製品コンセプトをさらに進化させ、ハイブリッドワークでの創造性向上をテーマに改良。誰にとっても使いやすいキーボードや、タッチパッドの大型化、メンテナンス性を高める仕様など、利用体験を向上させるアップデートを行った。同日より順次発売する。
フラッグシップモデルの14型ノートPC「ThinkPad X1 Carbon Gen 12」は、プロセッサーにインテルの新CPU「Core Ultra」を採用。オンライン会議の利便性改善のために、カメラは4K仕様(800万画素)が選択可能となり、細部までクリアな映像を撮影し、暗い環境でも自然な表情を映し出せるようにした。キーボードは、指の位置を確認しやすいように一部のキーに突起を付け、顧客の声に応えるかたちでCtrlキーとFnキーの位置を入れ替え、Ctrlキーを最下列の左端に配置した。タッチパッドも大型化され、従来の3ボタン式クリックパッドと感圧式クリックパッドの選択が可能になった。AI機能では、持ち主の顔のみを識別し、顔認証で液晶の明るさを自動調整し消費電力を抑えることができる。価格は33万3300円から。
元嶋亮太 マネージャー
新製品は、X1シリーズに加え、Tシリーズ、X13シリーズ、X12シリーズ、Lシリーズでも発売。コロナ禍以降の働き方の変化に対応し、「いつでもどこでも」の働き方をサポートする機能を強化。一部モデルには、社外で充電する際にUSB Type-C端子を経由したデータ漏えいを防止するため、同端子を充電専用とするモードを搭載した。また環境負荷にも配慮し、再生由来素材の使用割合を高めているほか、購入後のパーツやバッテリーの交換をユーザーが自ら行えるように仕様変更した機種も発売した。
PC・スマートデバイス企画本部製品企画部の元嶋亮太・マネージャーは「PCは働き方を支える1丁目1番地で、多様な働き方に合わせて改良した。働く場所を問わず仕事の相棒として使ってほしい」とアピールした。
(堀 茜)