華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)は5月30日、都内でパートナーサミットを開催し、新規パートナーの拡充や、支援体制の強化を図る方針を示した。侯涛(ホウ・タオ)社長は「パートナーに価値を提供し続けることで、ウィンウィンの関係を築いていく」と抱負を語った。
侯涛社長による講演の様子
同社のパートナーは、製品販売をメインとした「アクセラレーションパートナー」とコンサルティングやソリューション、サービス開発を手掛ける「アソシエーションパートナー」に分けられる。アクセラレーションパートナーは100社程度だが、本年度中に150社以上に、アソシエーションパートナーも約10社から20社以上に拡大させるという。
パートナーが製品を提案しやすくするため、教育、医療、小売りなど業種に合わせたシナリオソリューションを提供している。同ソリューションを用いた営業を行うパートナーも増えているため、今後も対象とする業種を増やしていく。各業界に特化した営業組織を設けフォロー体制も強化するとした。
そのほか、日本語のトレーニング資料の提供、案件に応じたインセンティブの充実、パートナーのランクによる仕入れ価格の優遇といった施策を推進する。マーケティングの強化を図るパートナーに対しては、マーケティング開発基金と共同マーケティング基金の利用を促していく。
昨年、国内でローンチした中小企業向けのサブブランド製品「HUAWEI eKit」については、ディストリビューターとの協業により拡販を目指すという。
注力商材として、今後、需要の拡大が見込まれるWi- Fi 7を採用したアクセスポイント製品や、仮想化ソリューション、サーバー向けSSD「HUAWEI NVMe SSD」などを紹介した。(岩田晃久)