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フリー、24年6月期はインボイス追い風に増収 先行投資で赤字幅は拡大
2024/08/22 16:00
週刊BCN 2024年08月26日vol.2027掲載
フリーは8月14日、2024年6月期の決算を発表し、連結の売上高はインボイス制度の開始などを追い風に顧客基盤が拡大したことを受け、前期比32.3%増の254億3000万円となった。一方、開発やマーケティングなどの投資が先行したため、営業、経常の両損失は各段階で赤字幅が広がった。利益面はすでに改善傾向にあり、25年6月期は生産性をさらに高め、通期における調整後営業利益の黒字化を見込む。
営業損失は83億8600万円(前期は79億1900万円)で、調整後営業損失は75億6200万円(同71億9500万円)。経常損失は86億3800万円(同79億8200万円)、当期純損失は101億5000万円(同123億3800万円)だった。
ARR(年間経常収益)は、26.8%増の260億8700万円。法人向けは既存顧客の売り上げが拡大し、30.1%増と堅調に推移し、個人事業主向けは17.7%増と着実に伸びた。有料課金ユーザー企業数は、会計事務所経由の獲得が増加し、18.1%増の53万2637件。1有料課金ユーザー企業の平均単価(ARPU)は4.9%増の9万8816円で、ユーザー数を拡大しつつ、単価向上につなげている。
佐々木大輔CEOは同日の説明会で、25年6月期からはマルチプロダクトによる「高成長モデル」を拡大するフェーズになるとし、クロスセルの推進、利用増を背景にしたARPUの向上、効率的な新規獲得強化を推進する方針を示した。
同社は、従業員1000人未満の企業をSMBと位置付けており、国内企業の大半がSMBであることから、佐々木CEOは「非常に大きく、魅力的なマーケット」と強調。フリーが展開する統合的なプロダクトの優位性を生かし、顧客獲得を図るとした。
25年6月期の業績予想に関しては、売上高は30%増の330億6000万円の見通し。調整後営業利益は黒字化を見込むものの、100万円~10億円と大きなレンジを示すにとどめた。
(藤岡 堯)
フリーは8月14日、2024年6月期の決算を発表し、連結の売上高はインボイス制度の開始などを追い風に顧客基盤が拡大したことを受け、前期比32.3%増の254億3000万円となった。一方、開発やマーケティングなどの投資が先行したため、営業、経常の両損失は各段階で赤字幅が広がった。利益面はすでに改善傾向にあり、25年6月期は生産性をさらに高め、通期における調整後営業利益の黒字化を見込む。
営業損失は83億8600万円(前期は79億1900万円)で、調整後営業損失は75億6200万円(同71億9500万円)。経常損失は86億3800万円(同79億8200万円)、当期純損失は101億5000万円(同123億3800万円)だった。
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