クラウドデータウェアハウス(DWH)ベンダーの米Snowflake(スノーフレイク)は9月12日、東京都内でのイベント開催に合わせ記者説明会を開催した。スリダール・ラマスワミCEOは、同社のAIデータプラットフォーム戦略について「エンタープライズAI時代が到来している」と解説し「当社のデータを使うことでAIを簡単に使え、効率性を高め、信頼性が高いものを提供できる」と述べた。日本では大手SIerとパートナーシップを強化し、さらなる拡販を目指す方針を示した。
米Snowflakeのスリダール・ラマスワミCEO(右)と
日本法人の東條英俊社長
説明会は、日本法人の東條英俊社長が国内の課題をラマスワミCEOに提示し、それに回答するかたちで実施した。日本企業の経営層が新たなテクノロジーを採用する際、セキュリティーが最大の懸念点に挙がることを説明すると、ラマスワミCEOは「クラウドプラットフォームはセキュアではないという誤解がある。オンプレミスのほうがセキュアであるというが、それは真実とはいえない」との認識を示し、「Snowflake」は多要素認証を採用しており、安全性を担保している点を紹介。またAIの導入によってセキュリティーに複雑性が生まれる点については「Snowflake上でAIを使うことで、データに付加しているルールに基づいてAIが活用できる」と利点を強調した。企業戦略におけるデータの重要性については「データは企業の成功の根幹になる」と指摘。「当社はエンタープライズ企業に対してデータの力を簡単に使いこなすことできるようサポートする」と述べた。
国内での戦略について、東條社長は「大手SIerが持つ広い業界へのカバレッジを生かすためにパートナーシップを強化していく」と話し、パートナーのソリューションと組み合わせることで幅広い業界に自社のデータプラットフォームを拡販していくとした。
(堀 茜)