メタリアルは5月15日、AI技術によって広報業務を支援するサービス「広報AI」を開発したと発表した。メディアに向けたプレスリリースの評価採点や自動生成ができるサービスで、広報に携わる担当者の業務負担軽減を図り、文章の質が向上できるとしている。サービス利用の予約を受け付けており、6月1日に提供を開始する予定。
開発にあたっては、プレスリリース2000件と、それらのメディアへの掲載有無を確認して分析した。加えて、100名以上の広報担当者への調査を行い、「話題性」「データと実績の裏付け」「市場インパクト」といった六つの基準を設けて文章の採点機能を開発し、掲載可能性が判定できるようにした。ユーザーが知らせたい情報を入力することで、メディアの側に伝わりやすく訴求力のあるプレスリリースを自動作成することもできる。
生成した文章の内容は人が確認する必要があるが、ファクトチェックが必要な箇所の洗い出しまではAIが補助できるため、作業の負担を減らせるという。マーケティング統括部事業開発室の山家千晶・マネージャーは、「文章生成のプロセスにこだわっていて、メディアの人に興味を持ってもらえる文章を書けることが差別化のポイント。採点機能も競合サービスにはない」と強調した。
山家千晶
マネージャー
掲載先のメディアは現在、全国紙の新聞やビジネス誌を想定しているが、今後も改良を進める。利用料金はプレスリリースの採点プランが1ユーザーあたり月額5000円、採点と生成のセットプランが同8000円を予定している。
(下澤 悠)