サイリーグホールディングス(サイリーグHD)は5月20日、セキュリティー監視サービスなどを手掛けるS&Jとの協業により、インシデント対応支援サービス「CyLeagueサイバーレジリエンス・パッケージ~サイバー攻撃対応サービス~」を7月から提供すると発表した。インシデント発生時にS&Jのセキュリティーチームが対応し、被害を最小限に抑える。サイバーレジリエンス強化を図る企業への導入を目指す。
同サービスは、事前契約型で提供。インシデントへの初動対応支援、インシデントハンドリングのほか、四半期に一度の定例会や脅威インテリジェンスの提供などを行う。価格は年額100万円から。
現状では、インシデントが発生した後に対応するベンダーを探すという企業が多いとし、その場合、対応が遅れる、高額な費用が発生するといった課題があるとした。事前契約型により、迅速な対応と安定した予算管理を実現する。
サイリーグHD 石川 耕 COO
同日に行われた事業戦略説明会でサイリーグHDの石川耕・取締役COOは「DXの進展においてサイバーセキュリティーの重要性は高まっている。当社は全ての組織にサイバーレジリエンスを実現する仕組みを提供していくことを目指している。グループ企業やアライアンスパートナーと連携して、教育・運用・即応・開発・復旧といった領域で、組織のサイバーレジリエンスを高める共創型の支援体制を整備していく」と抱負を述べた。
また、三井住友フィナンシャルグループ、三井住友海上火災保険、サイリーグHDなどが2月に設立した合弁会社SMBCサイバーフロントから、「アドバイザリー型コンサルティングサービス」「ソリューションの提案・導入支援」を提供することを明らかにした。
(岩田晃久)