インフォマティカ・ジャパンは5月20日、記者説明会を開催し、米ラスベガスで現地時間の5月13日から15日まで開催された年次イベント「Informatica World」で発表されたAIエージェント新製品「CLAIRE Agents」と「AI Agent Engineering」について説明した。企業におけるデータマネジメントの強化などを推進する姿勢だ。
CLAIRE Agentsは、データマネジメントのためのアシスタント機能。データマネジメント目標を自律的に実行できるAIエージェントとなっており、データの取り込みやリネージ追跡、データ品質保証まで、ソフトウェアの開発ライフサイクル全般で複雑な操作を自動化する。
同社の生成AI機能「CLAIRE GPT」や「CLAIRE Copilot」でも利用できるほか、MCPサーバーや、APIを通じて「Teams」や「Slack」からも呼び出せる。
AI Agent Engineeringは、データ統合ソリューション「Intelligent Data Management Cloud platform」における新サービスで、AIエージェントの構築や接続、管理を可能にする。企業のAIエージェントにおける▽正確なエージェントの構築▽企業内のエージェントの接続▽エージェントの確実な管理―を支援する。
CLAIRE Agentsはプレビュー版を、AI Agent Engineeringは一般提供を今秋に開始する予定だ。
小澤泰斗 社長
小澤泰斗社長は「日本のIT市場は米国から数年遅れると言われることが多いが、AIという観点では日本も海外も大きく変わらない。特にデータに関する課題は変わらず、海外も日本も同じような環境にある」とAIに関する日本の現状について分析した。
(大向琴音)