SALES GOは10月10日、都内で記者会見を開き、内山雄輝社長は「AIがソフトウェアを操作する時代を見据えてAI融合型のSFAを拡充する」方針を示した。2026年春には、営業アクションの提案やアプリケーション操作の自動化が可能な営業支援AIエージェント「GoZeeta」をリリースする予定。あわせて、パートナー網の拡大も進めていくとした。
内山雄輝 社長
デモンストレーションでは、内山社長が営業先として有望な顧客を尋ねると、申込書の送付後しばらく返信のない企業をGoZeetaが提示した。石井賢・取締役副社長は「将来的には、商談終了と同時にGoZeetaが見積書やお礼メールを自動作成し、担当者は帰りの道中で内容を確認して送信するだけで済むようになる」と展望した。
GoZeetaの学習用データベースとして、同社のSFA「GoCoo!」を活用する。MCPサーバーと接続し、AIと連携できるのが特徴で、8月にベータ版を公開し、今回の記者会見で正式リリースを発表した。内山社長は「SFAは自社営業データを蓄積する箱」と説明し、社内に分散したデータを集約・蓄積するために、使いやすさを追求したと強調した。
石井 賢 副社長
内山社長は、従来のSFAは売上見込額を変更するにも複数の手順が必要で、入力の手間がかかるため、運用が続くと入力率が低下する傾向があると指摘する。その結果、分析するデータが十分に蓄積せず、コストに見合った成果を得られないケースもあるという。こうした課題を解決するため、GoCoo!は、画面遷移をせずに情報を編集できる表計算ソフトのような仕様にした。価格は「海外企業のSFAの約4分の1」(石井副社長)となる月額5000円から提供する。
さらに、25年内にリリース予定のAI議事録「VeZeeta」と連携させ、商談内容をSFAに自動入力できるようにする。「Salesforce」や「Zoho」など主要SFAやCRMとの連携が可能で、専門用語にも対応し、自動要約機能も搭載する。
(南雲亮平)